戦後。
男と女の恋模様。
花のいのちはみじかくて苦しきことのみ多かりき
冨岡がもうどうしようもない男。偉そうな能書きだけ垂れて女にだらしない。こんなカスについていく女も女。こんなクズに惹かれちゃう…
成瀬巳喜男監督。
戦時中、インドシナで出会った2人のうだつの上がらない戦後の人生を描く。
ここまで人間の人生を真の意味での”リアル”に書き綴った映画は見たことが無いかもしれない。本物…
「気持ち悪い……。」
地を這うような進行。
爛れた関係性。
退廃美などなく本当に「腐れ」縁、というか。
この部分を楽しめる人は観て間違い無いです。
映像が綺麗。
映すものの配置、交錯が見事。…
冨岡さんモテモテだがや。(笑)
ここんとこ立て続けに観た「乱れる」「女が階段を上がる時」と比べるとかなり落ちる。
成瀬巳喜男なんでしっかり創られてるが、内容が暗すぎる。
でも、相変わらず高峰秀子…
今の甘っちょろい日本映画とは違う。今の韓国映画のように、日本映画が世界の最先端だった時代の作品だ。
人間の汚いところも赤裸々に描いている。最後まで救いはない。
いま見て、面白くはない。
しかし、見る…
私の周りでコレ苦手!って言う人が多かったので、どれどれ……と観てみたら、なるほど……たしかにコレは2時間が妙に長く感じる。
自分が執着心の強い性格ゆえ、本作の高峰秀子の役には共感できるかもーなど軽く…
話が進むに連れて変化する高峰秀子の美しさ,これにつきます.
森雅之と高峰秀子が二人で並んで歩くシーンが多く,そこで流れるBGMがいつも不穏で,結局ラストまで通じ合えない二人の儚さを感じさせられた.…