「政府の代わりに俺たちは社会事業をしているんだ!」と言い放つ売春業者のセリフをはじめ、衝撃的なセリフで構成された映画。脚本を読んでみたいな。昭和30年代初頭の荒涼とした日本の風景が露わになっていて興…
>>続きを読む田中絹代さんが啖呵を切って、それを見て溝口監督が驚いたという。
京マチ子さんの華やかな雰囲気がよかった。
若尾文子さんの現代風のドライさ。
木暮さんの生活感。みなさん、好演でした。
溝口監督の遺作。…
このレビューはネタバレを含みます
「本当に要らない商売が300年も続くもんですかねえ〜」「議員の人もわかんないこというねぇ…自分のものを自分で売るのが何が悪いんだろう」
「いっぺん鏡と相談してみぃ」っていう客の言葉すんげえな〜「あ…
売春禁止法前夜の吉原の娼婦を描く本作。
赤線についての映画を濡場なしでここまで芸術的に描けるのかと衝撃を受けた。特に京マチ子演じるミッキーが素晴らしかった。
授業でよく浅草について言及されるのだが、…
巨匠・溝口健二の遺作。なのに実は自分、新東宝の地帯シリーズものとゴッチャにして勘違いしておりました(恥)
こういうお水の世界、つまり背景というか舞台は同じでも流石は巨匠、芸術的に描いちゃう。エロ小説…
1956年 ”赤線地帯” 監督 溝口健二 脚本 成澤昌茂
芝木好子の『洲崎の女』が原作だが
舞台は吉原。溝口の遺作となった作品。
“吉原”=花魁のイメージしかなかった僕は、江戸時代の華やかな遊郭…
売春防止法が国会で審議されている最中、吉原の売春宿を舞台にした女性たちの群像劇。溝口健二監督の遺作。
女性を描き続けた溝口監督だけに、様々なタイプの女性像をしっかり捉えている。
⚫︎客から金をせ…
「夜の女たち」に連なる"特殊女性"モノ。
売春禁止法施行前夜の吉原遊郭に集う女達を、突き放したタッチで描く。それぞれの事情を抱え流れついた女達、ある者は息子に縁を切られ心を病み、ある者は逞しく男を操…
このレビューはネタバレを含みます
溝口作品は、意図的に”見る所”を隠すのである。
今回のテーマ、吉原での女の生き方・破滅において、裸の描写はあってもおかしくないのに、溝口はそれは写さず、観客の表象に依拠するのである。メインとして性行…
©KADOKAWA1956