あまりに近すぎて
見えなかった父の愛。
2時間では到底詰め込めない主人公シナンの鬱積した感情は3時間を超え、吐口を探しては周囲との軋轢を生み、特に父親に対しては嫌悪感を隠そうともしないが、この作品…
このレビューはネタバレを含みます
世界中どこにでもいそうな新卒男子とその家族。
権威は悪でバカと決め付け、懐疑的で斜に構える感じは、自分もこの歳の頃はそうだった。でも議論をふっかけ鼻で笑う相手が、目上の権力者達なのだから、度胸があ…
まさに、現代のトルコの若者の葛藤がそのまま現れてた
大学行っても就職口がない
安月給なのに物価と家賃は高い
自分で生計立てられないし、親も貧乏
まだ社会全体、特に田舎には宗教色が色濃く残り、窮屈…
過去にヌリ・ビルゲ・ジェイランの他の作品を観た際にも感じたが、どうしても主人公に対して嫌悪感を抱いてしまう。
ただし、この嫌悪感とは単純な反感や拒絶ではなく、もっと複雑で内面的な感情を喚起するものだ…
なんて鼻持ちならない主人公!!
親の金で大学を出て、何者かになりたくて小説を執筆するも、誰からも出資してもらえない、誰に認めてもらえない…無学な田舎者はこれだから!と独りごちる若者の姿がリアルで痛い…
トルコのチャナッカレというトロイの木馬があったとされる遺跡の近郊で、エーゲ海に面した農村。
アカデミー外国語映画賞のトルコ代表になったが、アルフォンソ・キュアロンの『ROMA』やパヴェウ・パプリコ…
まあウダウダネチネチしてるとか、pretentious とか言われても仕方ない映画。
『雪の轍』の方がキャラの立ってる人間が揃ってて話的にも興味深いが、映像としてはこっちの方が好きだな(とはいえシ…
このレビューはネタバレを含みます
作家志望の息子シナンと教師を勤め引退間近にギャンブル漬けになってしまった父イドリスの親子の確執を雪の轍を手がけたヌリ・ビルゲ・ジェイランが描いていく映画
3時間を超える長尺だからこそ雪の轍同様に閉塞…
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