ドライブ・マイ・カーの作品情報・感想・評価・動画配信

ドライブ・マイ・カー2021年製作の映画)

上映日:2021年08月20日

製作国:

上映時間:179分

ジャンル:

あらすじ

「ドライブ・マイ・カー」に投稿された感想・評価

TKL

TKLの感想・評価

3.9
僕は、コミュニケーションが上手くない。
決して「嫌い」なのではなく、上手くない。
日々の生活の中で、伝えたいことはあまりにも多いのに、それがあまりにも伝わらない。
そういうことが、ストレスや、怒りになってしまって、結果、コミュニケーションを避ける傾向にある。

幾つもの異なる言語が飛び交い、表現方法が入り混じり、過剰なまでの間接表現を散りばめて、この映画は紡ぎ出されている。
村上春樹の原作は、未読だが、作者の独特の文体とそれが織りなす物語の世界観も、この映画の或る種異様な空気感に直結していると思う。

この映画の中で繰り返し繰り返し表現されている通り、そもそも自分以外の人間のことを完璧に理解することなど不可能だろう。
コミュニケーションの肝とされる「会話」にしたって、果たしてどれだけ相手のことを本当に理解できているか分からない。
劇中の演劇練習でも語られていたとおり、世の中のすべての会話も、ただ自分の意思を一方的に伝えるための“きっかけ”に過ぎないのかもしれない。

多重言語による奇妙な作劇、セックス後の断片的な物語創造によってかろうじて関係を繋ぎ止めてきた或る夫婦、鏡越しに発覚する裏切り、車の中での直接目線を合わせない会話……。
映画を彩るすべての要素は、この世界における残酷なまでの行違いと、コミュニケーションすることの困難さ、そしてそれでも相手のことを知ろうとすることの重要さを物語っていた。

「本当に他人を知りたいなら、自分自身を見つめるしかない」

結局、本当のことを知り正しく理解できるのは、自分自身のことでしかない。
それは時に、億劫で、怖くて、困難なことだけれど、それをしなければ、伝えたいことが相手に正しく伝わることはないのだろう。
僕は、コミュニケーションが上手くない。けれど、自分自身のことを見つめるというプロセスは、人生においてとても大切だと思っている。今一度、自分が何を伝えたいのか、そのために何ができて、何をすべきなのか、少し落ち着いて考えていこうと思った。


幾重にも重なる多重表現、間接的表現は、必然的に映画の尺を長くし、テンポを鈍重にしている。
映画的な表現として、上手い映画だとは言えないと思うし、すべての人が正しく理解できる映画だとも思わない。
ただ、その長い長い鈍重さと、そこから生まれる分かりにくさや、もどかしさ、そして不意に訪れる人間の再生。それらをすべて含めて、3時間身を委ねてみる。これはそういう映画だと思う。
まこ

まこの感想・評価

4.0
長い!って思ってたけど
世界観に引き込まれたので長く感じませんでした✨
三浦さんの演技が素敵すぎた…
ruco

rucoの感想・評価

-
やっぱり自分の理解力が乏しくて、難しかった。理解できそうで出来ない、この感じ。
でも、苦手やろうなって思って見たからか、まだめっちゃ苦手!!って感じにはならんかった。
手話でオーディション受けるところ好きやけど、批判を見て当事者からはそう見えるんやって思うと、自分が手話を言語として見れてなかったと思う、んー難しい。でも、監督的にはあの手話で良かった気がする。他の人も棒読み的な感じだし。それが意図的かは知らんが。
まぁ他の部分も自分の捉え方が合ってるか分からんけど、多分人によって違うと思うし、そういう色んな考え方が生まれる作品はやっぱり高く評価されるんやなって思います。
内容も暗く淡々と進み、バックの音楽もほとんどない、生活音がただただ響く映画。それが約3時間。なのに飽きる事もなく、長くも感じなかった事に感動した。
構成が素晴らしいんだと思う。
普段はみないので6年ぶりの邦画やった。ゴールデングローブを取った時にミーハー心で観に行ったけど、映画館で観てよかった。
ちょめ

ちょめの感想・評価

2.8
濡場が苦手なので最初苦痛だったけど、後半につれてよかった。
自分の感情に素直になるシーンを見てやっと心が軽くなる。
buusuka

buusukaの感想・評価

4.1
ずいぶん前に「ノルウェーの森」が理解出来ずそれ以来の村上作品。原作を読んでからの鑑賞でした。
いろいろな事柄が入れ子状態で、どこまでも深く解釈出来そうで見終わってまたすぐ見たくなった。
誰かが村上作品は「心の地下2階にアクセスする」と言っていたが、濱口監督はその作品をひっくるめて地下3階に連れて行ってくれた様な気分だ。
遅まきながら村上春樹、濱口監督作品にハマりそうだ。
夫婦ならパートナーの悪いところも全部ひっくるめて愛してあげなければいけない。
"車"を上手くつかっていて、尚且つ現代の様々なテーマに寄り添った作品。色んなテーマに手を出しすぎだろ!と思いきや結構綺麗に纏まっていて、無音で進む劇のシーンは圧倒的な迫力を備えてる。あと西島秀俊かっこいい。
なんか気になって公開日に観たけど眠かった
ガキすぎて理解できなかったのかも
岡田将生良かった

このレビューはネタバレを含みます

禍福は糾える縄の如し。

引っかかった部分は濱口監督の演出方法(個人的には得意でない)、村上春樹原作ならではの男性中心的な世界観、賞レースに乗る加点要素が多分に詰まった構成か。全てを消化して手放しに受け入れることは出来ないが、それでも良かった。国際舞台を存分に意識した新しい邦画を見ていると思った。

好きだった点
・ユナ役のパク・ユリムの演技。息が詰まるほどに良かった。観客の目を開かせるものである。
・告白する岡田将生。当該部分の脚本は台詞で語りすぎ感はあったが、八目鰻のくだりをあの表情でやってくれるのは良い。
・脚色が素晴らしいことは言うに及ばず。

この映画を見て何を強く受け取るかによって、その人が抱えるものが見えてくると思う。
>|

あなたにおすすめの記事