ついて来れる奴だけついて来い、のセレブレンニコフ監督ワールド。
監督が軟禁状態で制作されたこれは、悪夢的現実、妄想、旧ソビエトの記憶を縦横無尽に行き来する。
表現の中ではどこへだって行けるのだ、炸…
鬱屈として病的な世相を凝縮したかのような、混沌と狂気に満ちた映画。
146分間ほぼノンストップでひたすらに、インフルエンザの熱に浮かされたペトロフ夫婦の、現実妄想記憶が混淆する意識の濁流に渦巻かれ、…
バスで始まりバスで終わる悪夢的傑作。虚実や時間の狭間を漂流する様は病状による魘されっぷりと共鳴してもはや酩酊に近い。ゲルマンみ有り。幾代にも渡り蝕み続ける社会病理の根の深さ、目詰まりしてもうどうにも…
>>続きを読む ソ連崩壊後のロシアを舞台に、インフルエンザによる高熱にうなされて現実と妄想の間を行ったり来たりする男ペトロフに見えている世界を追体験させられる、皮肉と社会風刺、難解な展開にまみれた1作。
【感想…
2022年26本目
自分がどのシーンにいるのか、どの時代にいるのかわからないし、子ども目線のときは若干画面酔いしたけど、、
だんだん繋がってきてから画面から目を離せなくなった
正直わかんないところば…
限界ギリギリの人間しか出てこない、魔術的幻覚ロシア映画。咳と発熱、罵倒と暴力のフルコース。
インフルエンザの高熱を契機として、2004年のロシアと1976年のソ連を画面上で融合させる。冒頭すぐに現実…
妄想と現実の境が曖昧どころかほぼない。
鑑賞後は正気を抜かれたようになるも、人間って起きている間はずっと考え事(妄想)しているから、実際この映画の状態で生きてるんだなぁ〜と妙に感心してみた。
ただた…
【寝ても覚めてもノイズが干渉する】
第75回カンヌ国際映画祭に『Tchaikovsky's Wife』が選出され、3作連続カンヌ国際映画祭コンペ入りを果たしたキリル・セレブレンニコフ。毎回独創的な作…
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