仲睦まじかった姑と嫁の間に突如として確執が生まれる。この鋭くも鮮やかな空気の転換の描出、そしてそれを体現する高峰秀子と若尾文子が素晴らしい。
しかも客観的にみていると高峰が若尾をいびっているという…
清作の目を潰したかと思えば、今度は若尾の目を潰すなんて増村、怖い。物語的には世界初の全身麻酔オペ成功に至るまでの母、妻、姉(猫も)の献身的すぎる協力による華岡青洲の話ではあるのだが、高嶺・若尾の嫁姑…
>>続きを読む若尾文子映画祭 22本観た中で一番良かった。
数分ごとにいろんな意味で「わぁ!」と思う場面やセリフが次々繰り出されてきて、まったく飽きる暇がなかった。
「自らの身を呈して愛を競い合う嫁姑のバトル…
今読んでいる「世にも奇妙な人体実験の歴史」に華岡青洲の事が書かれている。世界で初めて全身麻酔下での乳がん手術を成功させた外科医で過去にドラマになったことも。今作が偶然にも京都でスクリーン上映するとの…
>>続きを読む別の意味でもうあんたら麻酔かかってまんがな、ていう嫁姑が命懸けでマウントを取り合う話。高峰秀子史上最高の嗚咽がハイライト。
清作の妻をやった直ぐ後に、今度は若尾の目を潰す、て題材を持ってくるあたり…
面白すぎて一瞬で終わった。映画はやはり時間芸術だなと思わされる。
まず伊藤雄之助の演技が面白い。そして、医学の進歩という巨視的な視点が常にありながら、描かれているのが思わず笑ってしまうような嫁姑の争…
若尾文子と高峰秀子の常軌を逸した競い合いも、家父長制という制度にあってはすべて市川雷蔵の利益に還元されていく。ファーストショットの高峰と同じ場所に目の見えない若尾を配置するラストショット、客観視点と…
>>続きを読む歌舞伎の演目にもなっている有吉佐和子原作の小説『華岡青洲の妻』の増村保造監督による映画化作品です。高峰秀子と若尾文子。銀幕を彩った新旧ミューズによる嫁姑の争いが怖いよし!!!そして、紀州和歌山の方言…
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