もうすぐPast がクール市を襲う。
これをファンタジーだと断言するのは、ロマンがないなら、これはロマンだと断言できる。
本物も偽物もありはしない、少し時代が離れているだけ、過去は今も隣にいる。
…
過去と現在は凄い引力で引き合っている
時間という流れが私たちの中に違いを作る
少しだけ
死者を呼び起こす鈴の音
魂の窓から何も見えなくなると また心の奥底から会いたくなる衝動
イェナチュの存在が…
あるゆる人物が忽然と姿を消し、梱包材が鈴を覆いつくしていくラストショットは、たしかに息をのむ美しさだったと思う。歴史と直に触れあってしまった罪深き男に唯一残された道は、ふたたび「歴史」に埋もれていく…
>>続きを読む迷宮入りという言葉は未解決事件でよく使われているが、この映画は17世紀に実在した政治家であるゲオルク・イェナチュの死の真相に囚われたジャーナリストの物語である。クリストファーはとあるきっかけで時代を…
>>続きを読む怪しい歴史家と英雄イエナチュの謎を追うライター。
この既視感は17世紀か現世か。
浅い眠りのような陶酔感はもとよりニナとの暮らしやエンドロールが好き過ぎた。
上演後に渋谷さんのトーク。円環構造、幻惑…
なにこれ、『世にも奇妙な物語』みたいなやつ。あの終わり方でそういう印象が強まる。夢と現実の境目が曖昧に〜ってそれすらヌルッとしてるのがシュミットらしい。面白いけど、そんなにハマらず。原稿を隠したり、…
>>続きを読む現実に過去が侵食してくるというと、シュミット映画の無表情で緩慢な動きをする男女たちの夢幻的な存在様態はそもそも通俗的な時間を超越していたじゃないかと思うし、今回もそれを観れるんだろうと期待して行った…
>>続きを読む(c) JENATSCH: 1987 T&C Film AG