佐分利信が弱者の立場である母と妹のため、兄達に説教する。
若い頃に観たときは佐分利信がガツンとやってくれて、格好いい男だなあとスカッとした。
最近になって懐かしくなって、どうしてもまた…
空舞台とフレームイン・アウトの絶妙なタイミング。大家族崩壊の叙情から一転、薄情な親族一同に対し啖呵切る佐分利信のカタルシス。木魚の音で軽快に繋ぎあわされたモンタージュも最高。小津の最高傑作という声が…
>>続きを読むラストに全部持っていかれた。
家系が故の不自由さ、末っ子が故の不自由さ、そこへ父親の死。
住む場所が定まらないっていう問題を中心に物語が進んでいくけど、その背後では彼女悩みたちがいろんなところで顔…
戦時下の小津作品。東京物語の原型のような作品である。小津はレオ・マッケリーの「明日は来らず」を既に見ていたのだろうか?高峰美枝子が素晴らしい。後に原節子が継ぐことになるヒロイン役として輝いている。
…
このDVD安いから文句は言えないが音がひどい。ノイズが大きくてセリフが全然聞き取れないところが何箇所もあり、脚本でセリフを確認しながら見た。
この映画が公開された1941年3月1日の数日後、治安維…
偉大な父を亡くした一族の中で交錯するそれぞれの心の機微が丁寧に描かれていてヒリヒリする台詞も多いのだけれど、モジモジする高峰三枝子、からの、照れて浜辺を逃げ走る佐分利信。急な終わり方がお茶目で可愛い…
>>続きを読むあの「東京物語」の礎と言っても過言では無い小津安二郎の名作。
父の死から始まる兄妹達の内面が、見事に炙り出されている。
当主である進太郎の妻の還暦を祝う為に集まった戸田家の兄妹。
仲睦まじい家…
松竹株式会社