結局のところ映画は技巧の芸術であるので、そこから作り手の意識に及ぶ恣意性、「現実」のどの部分を取るか残すかの選択(=「現実の濾過」)は避けられない。が、ロッセリーニの場合、その選択されたイメージが現…
>>続きを読むついにロッセリーニ作品を初鑑賞したんだが、これが容赦ない反戦映画でかなり良かった。というかアンナ・マニャーニっていつも子供を叱りつけてはたきまくってる印象笑。デ・シーカ作品と違い若干のノワールテイス…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
目に映る映像を頭で理解し解釈しつつも それらがあまり内側の方まで染み込んでこなかったなというのが正直な感想
ファシズムに対する抵抗の意思を端々に感じて、全体主義に呑み込まれてゆく世界の中で それでも…
端正な映像文法で語られる屋内撮影から一転して、カメラは野外へと放たれる。お世辞にも洗練されているとは言い難いアレブレの画面、しかし“そこ”に存在するものの抑制の効かぬ脈動がダイレクトにフィルム上に焼…
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