(活弁入り)
あらすじは覚えているが、先に見た『浮草』とはどう違ったかなア、あっちはどんな雰囲氣だったかなアなどと思いながら見た。クライマックスで流れたあの曲はなンて曲だったかなア、矢張り西洋のクラ…
このレビューはネタバレを含みます
"世は回り持ち"。浮草のように一つところにとどまることのない人生。
1934年。日本人は貧しく、堅気でない商売人も多かったのだろう。
その時代のひとつの"家族"を描き出す。
旅役者一座の座長喜…
さすがに今の視点で観ると、喜八が暴力的すぎるとか、面倒ごと押し付けて逃げるなよとか、いろいろ理不尽に思えてしまう。
劇中でやくざ者と言われるくらい、当時の旅芸人は不安定で地位が低かったんだろうけど……
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〈活弁入り〉弁士:松田春翠
セルフリメイクした「浮草」よりも、こらちの方が断然好みだった。
溢れる人情味、味わいのある活弁での台詞。(初めて観たけれど活弁作品ってすごい!弁士さんのユーモラスかつ豊…
活弁入り版を鑑賞。ここで弁士という職業を初めて知る。
弁士の軽妙な語り口や小津監督の手法は、登場人物の複雑な感情や葛藤にそっと寄り添う慈しみを思わせる。
丁度うどんが入った器を持った時に感じるあたた…
2022年2月に配信で視聴
2023年10月28日
東京国際映画祭 国立映画アーカイブにて鑑賞
やっぱりスクリーンで見るのはいいなぁ。
モニタで見るのとは感じ方が全然違う。
無声映画の為、声も…
寅さんに所帯があり子がいる世界線。我が子が真っ直ぐ育つなら道化すら演じて見せようとの父の思いを息子は知らず、それでも『父ありき』同様ぴたりと揃う釣り竿の挙動。にしたってどさ回り旅一座の親方が息子の養…
>>続きを読む記録
・「出来ごころ」でもそうだが、父と子が殴り合う。監督はこの殴り合いを「お互い遠慮なく感情をぶつけていくことが親子の情の表現」にしているらしい。
・旅芸人は浮草稼業だから離ればなれになってい…
ローポジションで撮るということは、女性がしゃがんだり正座したりするところを横から撮れるってことだな、と気付く。ハハーン小津さんお好きね。わたしも好き。坪内美子のしゃがんだ姿がなんとも色っぽい。なんだ…
>>続きを読むマツダ映画社