■ 9分13秒の和音の不思議
このコピストはまったく架空の女性である。だからこの映画は伝記映画じゃなくてフィクションである。
最初のシーンはアンナがベートーヴン危篤の知らせを聞いて辻馬車でウィー…
エド・ハリス入魂の演技。
天才の傲慢、強すぎるエゴに加え、得てして蛇足になりがちな”弱さ”までも、ハリスはブレることなく体現する。
たとえばそれは甥のカールに対する妄信的愛情だ。自分の偉大さから…
〈晩年のベートーヴェン + 架空の女性〉
というあらましで、恋愛要素はなし。
モーツァルトの『アマデウス』と比べると、史実の掘り下げが浅くフィクション感が強めな印象。その分エンタメとしては観やすかっ…
史実か分からないが(というか明らかにフィクションだろう)、晩年のベートーヴェンには女性の写譜師が付き添い、第9交響曲初演の際、聴力を失った彼の補助となり成功に導くなどしたという設定。
異色クラシッ…
この映画のハイライトは10人見ても10人がそこといえるくらいの見せ場がある。
だがそれはクライマックスではなく中盤に起きる。
ベートーヴェン自身の伝記ではなく、作詞をする過程とそれを書き留めるコピ…