抑制された語りと抑制された映像という感じ。暴力は映されず、「死」もほとんど映されず、だけど存在するという異様な感じ。スプーンの光の反射とか、片方の眼にだけ光がある感じとか、良かった。ロベール・ブレッ…
>>続きを読むこれぞ真の脱獄映画なのかも。
バルタザールやムシェットを先に履修してたので本当に”風は己の望むところに吹く”事にビックリしたけど『神に万事頼るのは安易だ』という作中の台詞はブレッソン流ジョークかな…
シンプルな運動と時間で出来た作品。
脱獄は行動そのものに注視し、それを積み上げるのに適した題材だった。
職業俳優を用いないブレッソン。
しかし、少なからずカメラを回している以上、お芝居は必ず発生す…
このレビューはネタバレを含みます
鑑賞記録☆
6月18日☆
派手な演出ではないのだけれど、緊張感がひしひしと伝わってきた。
短いカットを繋いでいるから全然飽きずにみれる。
最後脱獄成功してほんとによかった。
あんなことが実際にあ…
このレビューはネタバレを含みます
随分喋るなぁ、、ブレッソンは全体的にこうなのか? まあめちゃくちゃ面白いんだけど
なんだか小説(手記)と絵画(ベルイマンほどではないけど)をあわせた映画のよう
時代背景も合わさり、マジで一度きりと…
看守の足音に常に神経を尖らせながら。
脱獄を成功させるってもの凄い忍耐が必要。
劇的な演出は無く、静かに忍耐強く脱獄計画を進める様子が描かれている。
失敗したくなくて、慎重に慎重を重ね、行動をため…
いまの文法ではもたないようなストレートな話。
それを面白く仕上げる監督の手腕に惚れ惚れする。
音楽に頼らず緊張感を演出するのは逆にいま無理かも。
なんで捕まったのかについては終盤になってようやく明か…