このレビューはネタバレを含みます
2020/10/20 DVD
手に汗握る緊張感。
脱獄計画を着々と実行していく死刑囚の手順を、1ミリの無駄もなく描く。『スリ』の前作にあたるが、ここまでの完成度とは。
基本どの作品を観ても今まで外…
無駄な描写がないのではなく必要な情報が欠けている。監獄生活にあるべき巡回や点検、排泄さえも描写せず、ただ構図と照明によって不安を煽るショットが続く。映画の作法としては正しいのだろうが、レジスタンスを…
>>続きを読むカメラをあまり動かさない撮り方と静かなストーリーが渋い。ラスト20分は緊張と祈りで精神をすり減らす。
不当に拘留されたり銃殺されたりしない時点で我々は相当の自由を手にしていたんだなと気づく、当然なん…
ナチスに逮捕されたフランスの中尉が脱獄を試みるおはなし。
静かで無駄な音もなく、淡々と脱獄の準備をし、いざ逃げる!って一連の流れに緊迫感凄くて観た後の疲労感半端ない。
大きな盛り上がりは特に無い…
フランス軍の中尉がドイツ軍に捕らえられて刑務所に入獄します。そこからはひたすらプリミティブに脱獄の計画を描きます。外の世界は一切映し出されません。ただただ独房のなかで計画を練り、下準備をし、実行に移…
>>続きを読む初ブレッソン。おもに手元や狭い空間の画と、2-3人が同時に移る程度の画が終盤の脱走劇まで繰り返される。実際の空間構成がほとんど想像できない素っ気なさに比して、モノを削る光景や音が発するリアリティが凄…
>>続きを読む主人公のフランス士官がナチス捕虜?収容所からの脱獄を試みる 余計な余談一切無しの物語。
他の脱獄映画『パピヨン』『アルカトラズからの脱出』『大脱走』等の派手さは無いが、静かで地味に感じる分、緊迫感…
初ブレッソン。ポールシュレイダーが小津安二郎と並べて聖なる映画作家と称したのも納得の作品。基本的には主人公の知覚できる範囲のみを映したクローズアップの積み重ねで、画面外からの音によってもたらされる空…
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