原題の「汚れた天使」の方がしっくりくる。ダグラス・サークのモノクロ映画。恋愛と飛行機乗りの生き様を扱った分かりやすい題材でありながら、やはり一筋縄ではいかない。
世界恐慌下のニューオーリンズ。第一…
なんともそつのない堅実な造り。同じダグラス・サーク監督の「天はすべてを許し給う」はとんでもなく心にグッとくる内容で、これ以上ない最高の大傑作メロドラマだと思ったが、本作には心が動かされるモノがあまり…
>>続きを読む「翼に賭ける命」
冒頭、1930年代の大恐慌時代。新聞記者のバーク、曲芸飛行、陰影に富むモノクローム、複雑な関係、アパート、親友、整備士、愛の悲劇。今、飛行機の舞う空に、男と女の思惑が交差する…本…
◯飛行機に魅せられた馬鹿な男と、
その男に魅せられた女と、
その女に惚れた馬鹿な男の三角関係。
◯原題The Tarnished Angels「汚れた天使」複数形だからロジャーのことも指しているの…
モノクロームな色調、男女の恋愛讃美否定(加藤幹郎著『映画ジャンル論』)こそがフィルムノワールを形作る要件なのであれば、今作もそう言えるのではないか。カラーを撮っていたサークがモノクロで撮った意味。大…
>>続きを読む他人には理解できない何かに執着する男たちの話は大抵好き。ロックハドソンが酔っ払って新聞会社に乗り込み演説し、去るシーンが実に泣ける。モノクロだがサークの過剰な演出のパワーはこの頃から見れる。照明の使…
>>続きを読む原作モノだが、どちらかといえばこちらの方が『風と共に散る』っぽい気もしてしまう。メインキャストが同じ。
恐らくは『心のともしび』が『天が許し給うすべて』に繋がったのと同じような流れの、いわゆるサイク…
主演女優ラヴァーン役はドロシーマローン。『風と共に散る』のイメージが強すぎて序盤から多少の違和感。ロックハドソンもでてるからな笑
彼女を囲みますのは新聞記者バーク、曲芸飛行士ロジャー、整備士ジッグス…
22/05/26 2回目
「きみにはわからんだろう、どこまでなら我慢ができ、どこまでなら我慢ができないというそんな年代に、きみだってそのうちなる、必ずなるはずだってことがな。その時には耐えるだけの値…