背景は痛烈な体制批判なのでしょうが、時代の痛ましさ愚かさを超え、一市民の心の揺らぎにまで入り込み、普遍的な作品になっています。凄い映画を観てしまった、という感想しか書けないもどかしさです。
誰の心…
初テンギズ・アブラゼ。「祈り」(または「懺悔」)三部作の最終編。作られた順に観たいところだけれど、近隣上映を泣く泣く見送り唯一レンタルできる本作から挑戦。
きっと難解だろう、きっと分不相応な映画だ…
めっちゃ面白かった!
長尺だが、前と後と別の作品の様に思える構成。
ソ連体制下での制作なのに、一見とても自由に作られてる様に思えるし、とても現代的な劇である事も驚き。
主役(?)のオヤジもなかなかに…
宗教に入ってるわけではないが、生まれてきたことが罪というのはなんとなくわかる。贖罪というのは親や教師でも教えることができない。
オペラ歌ってるとこの顔が腹立つのと、2箇所ほどBGMが合ってなかったの…
“普通”の映画が始まるものだと思っていると、開始早々、しっかりと葬式が執り行われ埋葬されたはずの市長が、なぜか土だらけで庭の木に寄りかかり立っている…!?
うええ、いったい何が起こっているの…!?と…
150分、食い入るように観ました。
あらすじにある元市長(独裁者)が滅茶苦茶、傍若無人。彼の息子、孫、被害に遭った遺族の苦悩と決断、独裁者の過去を明らかにする裁判、これを描いた方も演じた方もさぞ…
教会が無くなった場所で、彼女は教会をかたどったケーキを作り続けていた
粛清・独裁・恐怖政治
時に滑稽で、芸術的
"暗い部屋で猫を捕まえることができる
たとえそこに猫がいなくても"
ソ連崩壊前1…
偉大なる独裁者とその息子の演じ分けがすご!悪夢のような映像の連続。
最後の老婆の言葉が全てなのかな。
第九の合唱や、月光からマニュエル・ゲッチングみたいなのまで音楽の使い方も印象的。
前の2作も観た…
独裁者死亡ニュースからの長大なifかと思われる。悪政に対する復讐、それが生み出す憎しみの連鎖...をグッと飲み込む。内容的に当然の事ながら悪政に対する批判がかなり盛り込まれてはいるかと思う。けれども…
>>続きを読む(c) Georgia Film ,1984 (c) RUSCICO, 2003