子供達によって洗礼を受けたロバの一生。愛され幸せな時代、家畜として売られ打ち据えられたり、マリーの元へ戻ってきてひと時の幸福を得たり、不良たちに酷い仕打ちを受けたり。ああ可哀想なバルタザール。
説…
薄幸な少女は確かに悪意と誘惑によって悲痛な死を迎えた。そして賢者の名を冠したロバは無言で、まなざしは温かく、生涯を通して人が無意識のうちに侵していく罪を一身に引き受け死んでいった。
ブレッソン特定…
惨めだろう、憐れだろう、愚かだろうバルタザール。賢者の名を冠する純真無垢なその眼に、我ら人間の姿はどう映ったかね。人はおこがましくも叡智を得て言葉を生み出しそれを操る能力を得たが、そんなのは全て人を…
>>続きを読む映画史上他に類を見ない(と思っている)ロバ映画。ロバロードムービー。無表情のくせにこのロバの瞳が人間の屑加減を静かに力強く感じさせる。断片的に切り取り純化させ音で想像させるシーンや、監禁の大胆な省略…
>>続きを読む一匹のロバと少女の苛烈な運命を通して、人間の本能と罪悪を至高の映像美で描き、ベネチア映画祭で3部門に輝いた傑作
言葉を発しないロバが物語る悲哀、それに対して簡単には言い表せない人間の感情を、多くを…
このレビューはネタバレを含みます
物悲しいにも程があるやろ。
だいたいこの映画、「ろばの目を通してみる、人間の愚かさ」とかいったテーマにはなってないので注意!ただひたすら虐待がまちうけている、ろばにとっては受難の映画。
1.ひ…