【笑わないでちょ!】
ゴダールによる「三つの挿話」をカオティック且つ入り乱れた構成で綴った愛の詩篇とも言うべき作品。
おれ的に最も腑に落ちたゴダール作品は『気狂いピエロ』と『軽蔑』と本作かなぁ?…
タイトルとか出てる時の生活の音確かめながらタイプライター打つところから始まり、音へのこだわりを「可視化」した作品だという風に感じた。
映画は物語はフィクションでしかないのならば、フィクションをリアル…
疾走する弦楽器の音色と海の音
かと思ったら突然の静寂
分かりそうで分からない哲学的な会話
ゴダール映画を構成するひとつひとつの要素が刺さりまくる
赤のコーデュロイジャケット、赤いTシャツ、赤い靴下、…
このレビューはネタバレを含みます
ひさびさゴダール
これがソニマージュか!
女がゴダールの肩に手をのせたとき、弦楽がとまる。
ゴダールはずっと棒で音を鳴らし、その音は劇伴と呼応する。
劇伴、とはいえ弦楽団が実際にいるから、半分外、半…
ゴダールのフィルモグラフィにおける、脱ジガ・ヴェルトフ以降の"静かな画面の中で技巧を凝らす(特にそれ以前と相対して)"という性格が如実に感じられる一作だった。そして、音によるイメージの拡張と集約。こ…
>>続きを読むここまで観てこなかったことが悔やまれるゴダールの傑作
ロマン メロドラマ
ショットの妙 構図
強盗時のリアクションの癖
波とバイオリン
機械
意図して探す
美は耐えるべき恐怖の始まりだ…
『ゴダールのカルメン』というタイトルの方がしっくりくる。
政治に傾倒していた時代を通過し、80年代に入ったゴダールは著作権が切れたオペラ『カルメン』を換骨奪胎。男と女の駆け引きを描いた今作は、原点…