不滅の女に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)- 8ページ目

「不滅の女」に投稿された感想・評価

TOT

TOTの感想・評価

4.2

‪異邦の地の不連続な回想劇。
口の先まで出かかった記憶によって表情は硬直し、細部は奇妙に置換して反復され、女は永遠に死ぬことはない。
触れても逃れる女への蔑視も憧憬も、追う男の愁嘆も憐憫も、終わらぬ…

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菩薩

菩薩の感想・評価

4.1

人がなぜSEXの最中に相手の首筋に噛み付きたくなるか、もしくは噛まれる事を欲してしまうか、その答えがこの作品の中にある様な気がするし、こことマリエンバートを出発点として、ロブ=グリエ自身も一生出られ…

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moku

mokuの感想・評価

4.5
絵画的手法はやっぱロブ=グリエ版「去年マリエンバートで」などと思うけど…面白かったなー。
自在に行き来する時間、そして反復。
不条理な世界に身を委ねる心地よさ。

アラン・ロブ=グリエ初鑑賞。パズルのようにばらばらに配置されたイマージュが繰り返され、流れるように音楽のように展開し、それはデュラスの小説を読んでいる感覚と似ていた。
『去年マリエンバートで』の脚本…

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アラン・ロブ=グリエは結構当たり外れの激しい監督の一人(しかも外れの方が多い)と特集で判明したが、この監督デビュー作は個人的に当たりだった。

内容としては謎めいた女に関する漠然とした代物だったけれ…

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燦々と降り注ぐ陽光、水面や植物を揺らす風、そこに息づく生き物の声、ロブ=グリエらしからぬ温もりを内包した導入部。
物語前半における男と女と車とロケ撮とくれば『イタリア旅行』や『勝手にしやがれ』を思い…

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t

tの感想・評価

4.5

男が謎の女に翻弄されるイスタンブール奇譚。横滑りするカメラと不確かな記憶という主題で「去年マリエンバートで」の脚本もロブ=グリエであったと思い起こしつつ、微睡みの中夢か現か判然としない貴重な映画体験…

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偽物のような女の顔 女の唇の質感 異邦人の疎外感 歌 音 遊び

本日の終着駅。
山

山の感想・評価

4.4

ARG回顧上映一発目で早速大当たりキタコレ。

首筋に這わす手の反復に焦らされまくるわ来たのに逝ってしまう彼方者の妄想とロブグリへの官能的なイメージがぶち壊されるわもう夢中で帰ってこれない。かといっ…

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