吉原に生きる女たちの逞しさと悲哀。
この世界から抜けたいと願ってもいざ貧しい生活を強いられると腹に背は変えられず。
病気の旦那と赤ん坊を養う通いの女、気が狂ってしまった女、金に縛られない自由奔放な女…
物語としては、さほど盛り上がるシーンはない。しかし、そこに生きる人々のリアルな声が、劇映画でありながら伝わってくるのが凄い。
そして、女性達の描き方が見事。溝口監督の粘りの演出が、画面を通してでも分…
売春禁止法が成立される直前の吉原の女たち。
生きることは常に矛盾があって、わかっていながらもこうであってほしいと願ったり、夢をみたり…現実は残酷でも、なんてことのない女同士の繋がりに救いが添えられて…
久々に若尾あやや劇場!!
にゃすさんのあややレビューに触発されたわけじゃなくYouTubeに上がってたのをまだ見ぬ新東宝の地帯シリーズ?って…
と思ったらどうも違う…
タイトルバックの音楽から…
売春防止法執行直前の赤線
さまざまな事情があり
働いてる女性のストーリー
『自分のものを売って何が悪い』って
働いてる女性が言ったセリフ
妙に納得してしまった😛w
先ほど観た「赤い天使」にも出演…
暗転多めで、場面・場面を短めに見せながらも、けっこう残酷な内容っていう。
奥さんの商売を間接的に最低と言っちゃう旦那、気が狂って歌を口ずさむお母ちゃん。
オチのつけ方が好きですね。あの初々しさも…
こういう映画ってさ、逃げてきたというか、目を逸らしてきた舞台をぺけぺけと映していくから、どういう感情で見たらいいのかわからなくなる。
笑っていいんだっけこのシーンとか思ってしまう。
一人一人の物語…
このレビューはネタバレを含みます
溝口健二の遺作。赤線廃止の危機によって揺れ動く娼婦たちの生活を描く。
色々と思うことはあるけど、やっぱり生活の必要から出てくる売春こそが本当の売春だとしみじみ感じる。最近みたいにただちょっと寂し…
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