”ブラック”エマ・ストーン。
いい意味で、監督の悪趣味が全開の映画だった。きらびやかな宮廷ものを見に来た観客は、上映後は毒気に当てられてシーンとしていたが、面白かった。
『ロブスター』『聖なる…
このレビューはネタバレを含みます
アンの部屋に通うシーンで、サラ蝋燭の揺らぎと若干引いていくカメラが、その後の落目を思わせるんだろうかとか、
民の目線から見たら上に立たざるを得ない女王の煽りのアップはとても美しいとは言えず、アビゲイ…
女王陛下も女官も侍女も、三者三様に気高く醜悪で、卑猥で悲しい。着飾った貴族らが卑しく脳なしであるように、喜び、妬んで、宮殿は煌びやかでゲロまみれである。
そんな景色を切り取るヨルゴス・ランティモス…
■一言で言うと
つまらないワケがない
■もう少し詳しく言うと
何かの記事でランティモス監督がピーター・グリーナウェイをリスペクトしている、という記事を読んで、とても腑に落ちた
この映画はグリーナウ…
中世のプラダを着た悪魔。不遇で強かで美しい女性を演じたら右に出るものはないエマ・ストーン。装飾、衣装、風景どれを見ても華やか。栄華を極めた故の醜悪さと狂気の中で女性たちが何者かになろうともがく姿は美…
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