戦時映画でも景気の良い奴は面白いんだけども、これは内地の一般人の同調圧力がびりびり感じられて不気味。戦時は軍国主義的なモラル、戦後は反戦平和的なモラル、現在はまた新たな生活様式のモラルに縛られて、常…
>>続きを読む①2022.0529☆4.0家
田中絹代がお国から頂いた国語の教科書を踏んでしまった子供を叱るシーンの芝居が凄い。軍人勅諭を呟いてからのラストまでも。
東野英治郎が母を団扇であおいで人柄を出す所…
敗戦濃厚な国内世情の中で作られた陸軍監修の戦意高揚映画でありながら透かし絵のように監督の反骨心が見えてくる。日本陸軍の生い立ち&歴史を幕末から日清、日露戦争を経て大東亜戦争に至るまで小倉の商家高木屋…
>>続きを読む九州に住む商人一家の幕末から戦前までの生活を通して、日本人がいかにして天皇を敬う心や愛国心を抱くようになりそこから「国防論」へ結び付いて大東亜戦争=太平洋戦争へと進んでいく様を松竹らしくホームドラマ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
木下恵介監督の第4作。木下が戦中に撮った4本中、最後の作品。戦時下に、陸軍省の依頼で製作されたもの。作品の冒頭に「陸軍省後援 情報局國民映画」という表記がある。太平洋戦争開戦日からほぼ3周年にあたる…
>>続きを読む戦争中に陸軍の協力を得て国策映画として作られたってことで厭戦的なセリフは一切出てこないんだけど… 出征する新米兵士の息子を見送るために、陸軍の行進にどこまでも必死で伴走する母ちゃん役の田中絹代さんみ…
>>続きを読む小倉で代々商家を営む高木家三代の記録。父親の遺言で軍人を志した文彦は、陸軍に入隊したが、体が弱く前線に立つことは出来なかった。息子の信之助は優しい性格で心配されたが、無事、上等兵となり、いよいよ激…
>>続きを読むザ・プロパガンダなガチガチ陸軍ファミリー記。笠智衆の地雷感がツボ。怖いんだけど時々御前様にみえちゃって憎めない。支える絹代さんも日本の母ちゃん像で逞しい。からのラストのお見送りシーンに全て持ってかれ…
>>続きを読む松竹株式会社