マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙の作品情報・感想・評価

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙2011年製作の映画)

THE IRON LADY

製作国:

上映時間:105分

3.4

「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」に投稿された感想・評価

Netflixで鑑賞。
(記念すべきムビチケ発売第1弾の7作品の内の作品で、
2012年3月16日に日本上映された作品です。)


メリル・ストリープがイギリス初の女性首相"マーガレット・サッチャー"の生涯を見事に演じ、彼女の仕事に対する熱意と、
不器用な迄の愛情の(国民と家族に対する)物語です。

幼少期、と結婚前〜結婚当初の若かりし頃は別の女優さんが演じていますが、
首相を務め一番輝かしい時代と晩年は、
メリル・ストリープが一人で演じ分けているのは圧感です。
(一瞬、晩年のサッチャーがメリル・ストリープって分からなかったくらい名演でした)


街の片隅にある、ごく普通の食料雑貨店で生まれ育ったマーガレット。

市長や政治家の経験を持つ父の影響から、同じ年頃の女性が着飾り遊ぶのにも目もくれず、オックスフォード大学へ入学。
学位を取得するも政治に興味を持ち保守党へ。

そこで出会った"デニス"と親睦を深め、
ある日のレストランでのディナーの席でプロポーズをされます。

マーガレットは嬉しい反面戸惑いながら、

"自分の人生をどう生きるか
料理や掃除、子育てなんかより
大切なのは生き方よ"

"お茶碗を洗うだけの人生なんて…"

"私は本気よ"

と答えます。
デニスは、そんな君と結婚したいんだと受け入れます。

若かりし頃のマーガレットの全てがこの一言に集約されている様にも感じ取れました。

"党を変えたければ党を率い
国を変えたければ国を率いろ
そしてそのままトップへ"

この言葉を胸に、彼女は首相への道を歩み始めます。

その後、首相になるも度重なる不況の波を良き方向へ向かわせたいと言う信念の元、
彼女は苦渋の決断を下して、
国の変革の為、古くから数ある炭鉱の閉鎖に踏み切ります。

組合や、人々のデモなど、
再び苦境に立たされても尚、
自分の考えを貫き通そうと頑張るマーガレットでしたが…。


冒頭より度々挿入される晩年のマーガレット。
デニスの幻影が彼女の寂しさを和らげ、
追憶へと誘います。

周りからは認知症を患っているかの如く扱われますが、
もしかすると、若かりし頃に封印していた夫への愛や、夫と過ごす時間を無意識のうちに取り戻していたのかも知れないですね。

この映画の中で、マーガレットが言った言葉で印象的なものを最後に2つ書いて終わりにします。


『最近は考えより気持ち。

"お気持ちは?" "居心地悪いわ"
"我々の気持ちとしては"

今の時代の問題の一つは、
人々の関心は
"どう感じるかで、何を考えるか"
てことじゃない。
考え とか アイデア こそが面白いのに。』


『考えが言葉になる。
その言葉が行動になる。
その行動がやがて習慣になる。
習慣がその人の人格になり、
その人格がその人の運命(さだめ)となる。
考えが人間を作る。』

マーガレット・サッチャーの核とも取れる言葉ですが、
私達も一考する価値のある言葉ですね。


彼女は全ての国民の為に生き、
国民の母として最も愛され、
最も憎まれた、政治家であり、
不器用な迄の愛情表現で、
信念を持ち考えを貫き通す強い一人の女性だったんだと思います。

メリル・ストリープの演技と、
生涯、信念を貫き通したイギリス初の女性首相、マーガレット・サッチャーに感服させられる映画でした。
OTO

OTOの感想・評価

3.6
サッチャー本人が乗り移ったかのようなメリル・ストリープの演技は圧巻。

ただ、史実を丁寧に追っただけという印象は否めず、サッチャーの人物や政策、歴史的出来事といった基礎知識が頭に入っていないと、内容を追いかけていくだけで手いっぱいとなってしまうかも。

副題には「鉄の女の涙」とあるが、エリザベス女王やアウンサンスーチー作品よりは脆さ、弱さは抑制して描かれており、そこが男性監督と女性監督の違いなのかも。
S

Sの感想・評価

3.8
強い女性の現実を裏から描いた1本



今まで見てきた
女性のサクセス・ドキュメント・ストーリーとは
明らかに違いように感じた

何というか…
心打たれるというか。

良いことばかりじゃなく
現実突きつけられた
…そんな感じ。
とても良かったです

何か大きなものを得るために
ほかを犠牲にしてきた強い女の1本
liam

liamの感想・評価

3.3

元イギリス首相マーガレット・サッチャーの伝記映画。監督は「マンマミーア!」のフィリダ・ロイド。主演は「ペンタゴンペーパーズ」のメリル・ストリープ。

1979年、父の教えである質素倹約を掲げる保守党のマーガレット・サッチャー(メリル・ストリープ)が女性初のイギリス首相となる。“鉄の女”の異名を取るサッチャーは、財政赤字を解決し、フォークランド紛争に勝利し、国民から絶大なる支持を得ていた。しかし、彼女には誰にも見せていない孤独な別の顔があった。

これまでのサッチャーを描くのだけではなく、現在の認知症を発病しているサッチャーと交互にストーリーが進んでいく。
これまでサッチャーがどうやって政治家として歩んできたのかが分かる映画になっているので、歴史好きとしては嬉しい。
彼女がどれだけ強い女性だったのかこの映画から伝わってくる。

またどれだけ権力を得ても公私のバランスが取れていなければ寂しい人生になってしまう。そういう事を意識しているつくりになっていて、製作総指揮のキャメロン・マクラッケンも本作が権力と、権力のために支払う代価に関する映画だと述べている。

ただもう少し普通の伝記映画が観たかったのに現在パートが長いのでそこが残念。一般人でも起こり得るような彼女の今を映すのではなく、彼女ならではのエピソードをもっとふんだんにいれて構成して欲しかったというが正直なところ。


メリル・ストリープがサッチャーになりきって演じておりそれは素晴らしい。存在感がハンパじゃない。

彼女の演技を観ることに意味がある映画。
老いたマーガレットサッチャー。幻覚で亡くなった夫と会話する。晩年は首相で活躍していた頃の記憶がよみがえる。忙しい仕事と引き換えに家族との時間はつくる事が出来なかった。英国史上初の女性首相の11年半のサッチャー政権…炭鉱ストライキの映画作品をよく見るけどサッチャー時代に起きた出来事だと理解した。混乱の政権時代を穏やかに支え続けた夫デニスはサッチャーにとってかけがえのない存在だったんだと思った。
パドゥ

パドゥの感想・評価

1.9
メリル、オスカー獲っただけあってさすが。完全に認知症の老女を演じてる。が、話に引き込めれない。そもそもサッチャーに興味がないのもあって。途中断念。
ごとー

ごとーの感想・評価

2.0
2016/04/12
翻訳者 戸田奈津子
ビリーエリオットとパレードへようこそでサッチャー政権下で苦しむ人たちの話をみたからサッチャー側はどうなってたんだろうと思ってみてみた。けどなんかサッチャー弱り切って認知症で幻覚みえてたりそのせいで途切れ途切れに昔のことを思い出している撮り方しててわかりにくかった…。サッチャー知ってる人がみればよかったんだろうな。
千

千の感想・評価

-
名言多々。
こういう感じのメリル・ストリープ初かもしれない。
TaeTae

TaeTaeの感想・評価

3.4
晩年の認知症が進んだサッチャーを演じたメリル・ストリープに圧倒される。
ティーカップを洗い、部屋を出て行く後ろ姿のエンディング。その足の運びひとつにも女優魂を見た思い。
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