佐分利信と笠智衆のライン越え切り返し。
吉報を届けに二階に行く田中絹代の移動を複数アングルで丁寧に撮る。
佐分利信にこれでもかと寄り添う。鼻歌は寄り添いの証拠。誰にも聞かれずひっそりと鼻歌を歌う…
1958年。初カラーなので、モノクロと違って、形より色重視の画面構成。斜め線上に図形が並ぶ構図よりも、斜め線上に色を配置。三原色でセットを塗り、小道具をそろえる。ヤカンは赤。山本富士子を大映から客演…
>>続きを読む10年くらい前に初めて観た時はそれ程気にならなかったが、久しぶりに観て、どうも佐分利信の頑固ジジイが笑えない。娘に対する態度と、他人の子供に対するコメントがあまりに違いすぎて、それを笑えるかがこの映…
>>続きを読む初のカラー作品だからか狂気すら感じる画作り。
頻出する平行。
奥を左から右へ通りすぎる人。
狂気の画とそこに置かれた居住まいのみで描き切る機微。
溢れ出る喜びをどう描くか。
思わず椅子に座る。ま…
小津のカラー第1作。
娘の幸せな結婚を願っていながら、父親の面目をつぶされたことで結婚式に出席しないという父親。頑固なんだけど、娘の幸せを願う姿がなんとも愛おしいとゆうか。
母親が 「戦時中は苦し…
「いやぁ、別にどこか気に入らないわけでもないんだけどねぇ」
京都弁が心地いい小津初のカラー作品。3人の若い女と各家庭をとおして、「紀子三部作」に扱ったさまざまな結婚観を拡張した作品である。
…
1958年の小津安二郎監督初のカラー映画。同じような題材で、なぜこんなに面白いのか。佐分利信演じる頑固おやじ好きだなあ。どちらかと言うと、あの谷口のほうが気に入らない。本音は、父の知らない所で相手が…
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