ファシズムに傾倒していく青年の話。
とにかく凄い。さすがとしか言いようがない。
普通への固執、父性的なものに対するコンプレックスや幼い頃のトラウマなどテーマだけみるとウジウジした内向的な映画になりそ…
このレビューはネタバレを含みます
ムッソリーニ政権下、過去のトラウマ(主人公を犯そうとした同性愛者リノを射殺)により身についた異常性を払拭するため、ファシストになり正常性を追い求める男。
彼の二面性を象徴した陰影、構図が美しい。
…
至高の映画体験。
監督 ベルナルド・ベルトルッチ、撮影 ヴィットリオ・ストラーロによる、個人的にほぼ完璧な映画。
完璧な構図、芸術的な色彩、光の描き方etc、スタイリッシュな映像美で、人間の脆弱…
日本で最初に公開されたベルトルッチの作品である。私が観たのは完全版として上映されたときだった、たしかハタチかそこらの年頃だったと思う。
あらすじは、正直言って歴史的な時代背景を理解していなかったの…
計算されたカットや色彩・光のコントラスト、角度にうっとりした
壁にかかった絵や家具や壁のレリーフ
そして女性が綺麗
特に部屋、列車や車などの室内と窓から見える景色が完璧なまでに合っていて美しいかった…
ムッソリーニ独裁政権下に置かれたイタリア。第二次世界大戦前夜という不穏な空気と計算され尽くした演出。同性愛者を射殺したトラウマに苛まれるマルチェロは、嫁のジュリアと婚約中、ファシズムに傾倒。人を殺め…
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