一方的に喋る女と、それを無言で聞く女。この関係は、映画とその観客の関係と同じだ。
映画も私たちも、わかりあうこと、一体化することを望んでいる。でも、その感情移入が完全に起こったときの悲劇を、この映画…
内面と外面の対立を描いた映画は「ファイトクラブ」や「バードマン」など今では珍しくないが、源流はこの作品だろう。
私たちは普段の生活の中で、仮面を被って生活している一人の演者だ。
仮面、つまり外面を…
一見フォリアドゥを扱ったサスペンスにも見えるが、最初に浮かんだのは
「向こう側にいる内面とドッジボール」
と歌うMr.Childrenの歌詞。
またはBill Evansの『Conversatio…
心と体と言葉。本心と演技。他人と自分。
それらの境界線が曖昧になっていく。
緊張感が途切れることなくのめり込んだし、キーワードもわかったけど、冒頭のコラージュ映像等、全てを把握できるわけもなく(笑)…
Opの記憶・心象風景的映像コラージュは一寸シュール過ぎて奇を衒い過ぎな気もしたが、エリーサベットとアルマの内面的入れ替わりは特異点を見いだせぬほどスムーズで見事。その中で時々目を剥く交替映像の挿入が…
>>続きを読む人間の持つ負の部分だったり動物的な一面を見事に映像化したものじゃないだろうか。
語彙力に乏しい私にはこの素晴らしさを表現することができない。
この影響を強く受けているウディアレンの「インテリア」を鑑…
奇跡。野いちご、第七の封印に次いで、冒頭の演出が洗練されすぎている。
映像表現をただ見てるだけでも、十分楽しめるんだけど、心理学とか学べばもっと別の部分でも楽しめるんだろうな。
とにかく、ベルイマ…
1967年にここまで作家主義的で実験的な作品が撮られていたことに驚かされる。ゴダールたちが持て囃したのも頷ける。シュールレアリズムとはまた違った非常にソリッドな雰囲気。カメラワークも単調で特に演出的…
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