ケスに投稿された感想・評価(★3.1 - 4.0)- 2ページ目

「ケス」に投稿された感想・評価

saki

sakiの感想・評価

4.0

炭鉱の町に生きる少年、ビリー。荒っぽくイキリ散らかしてる兄がいて、鬱屈とした毎日を淡々と過ごしている。教室で鷹についてのプレゼンテーションを行うシーンが唯一の救いで、冷たいシャワーや校長の体罰、酒と…

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圧倒的な実在感。灰色の日常が淡々と描かれていく。囚われの身の様な主人公の少年が、強い眼差しで世界と対峙する姿が忘れられない。撮影も音楽も素晴らしく、悲しい幕切れがいつまでも余韻を残す。現実の残酷さと…

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大鳥涙

大鳥涙の感想・評価

4.0

U-NEXT
圧倒的な絶望が少年を包み込む。なのに少年の目は何処か力強く、不屈の闘志を感じる。ケン・ローチ後期の傑作群に繋がる精神が、本作には既に宿っていた。労働者階級の卑屈とそれを打ち破ろうとする…

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たいが

たいがの感想・評価

3.8

炭鉱という地下で働く青年たちと大空を飛び回る鷹の対比が単純だけど良い
ケンローチの初期作だけどもこの頃から労働者階級を描くことで社会のあり方を描くというのは変わっていない

しかもそれを当事者である…

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れもん

れもんの感想・評価

3.5
まじ何の為の学校だろう、子供はおっさんらのおもちゃじゃないよ。人に上も下もないし、そういう目で見てくる奴とは友達になりたくないね。

ビリーが教室でケスの事を饒舌に語るシーン最高だった。

初期のケン・ローチ作品という事で作風が違うのかと思ったが、そんなことはなく庶民層を描くという点では変わりがない。

ビリーは学校でも静かで友達もいない。
しかし彼が唯一心を許す存在なのが鷹のケス。

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こなつ

こなつの感想・評価

4.0

1969年のイギリス映画。ケン・ローチ監督の初期の作品。私が観た初めてのケン・ローチ作品だったが、かなり前に観ていてまだケン・ローチ監督の素晴らしさを知らなかった時だったので、あまり印象に残っていな…

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ケスと少年は崇めあい歩みより一緒にいる。辛うじて繋がっている一家とは対照的に、彼らの関係性が美しい。少年の「飼う」とは違うという大人びた言葉が印象的だったが、どちらが上で下であるという関係性ではない…

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ケン・ローチの人間愛はほんと不思議。
鷹が主人公の友達だけど
日本やハリウッドのようにズブズブの愛で描いたりはしない。
淡々とときは流れる。
だけど胸がしめつけられる。

昔つきあってた彼女がめちゃ…

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ひぐち

ひぐちの感想・評価

3.9

ケンローチは最近の作品しか観ていないので、初期作も観てみたかったのですが、本当にいわゆる作家性みたいなものは当時から変わらず。貧しい環境の人々をどうジャッジするでもなく、ドキュメンタリーのように淡々…

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