ヴェルナー・ヘルツォーク監督『アギーレ/神の怒り』(1972)
なんじゃこの異様な映画…
ドイツ映画に天使やら神が降臨するとき、明らかに画面が異様で満たされるやつ。
船が木の上にあったり、猿の大…
馬車が序盤に捨てられ、馬は筏の上に佇んでいる。密林において大砲も銃も馬も、先住民を威嚇する以外の効力を持たない。アギーレがスペインに対して反逆を宣言し新たな皇帝を立てた以降は、川に浮かぶ筏を家とした…
>>続きを読む伝説の黄金郷(エルドラド)を目指して
険しい山道を行く一行を上からのカメラアングルで映す様はドキュメンタリーに感じる
狂っていくアギーレが物語を面白くしてくれている
大自然でのロケはスケールの大きさ…
このレビューはネタバレを含みます
冒頭の断崖絶壁の険しい山を下ってくる群衆や、激流の川を10人近く乗せたイカダでの危険な撮影はどうやって...とハラハラしながら観てた。
ノスフェラトゥでは大量のネズミだったけれど、今回は大量の子猿…
まじで撮影が大変そう。重い衣装を身につけてジャングルを抜け、濁流の中いかだを漕ぐ。彼らの背中を追う激しく揺れる手持ちカメラはドキュメンタリーを見ているような臨場感。黄金郷を目指し先住民をバタバタ殺す…
>>続きを読むこれは特に裏話は…クラウスキンスキーがキレて発砲とか暴力とかくらい?十分やん😇
そしてラストあたりの台詞、神話とかならあるあるだけど、彼が言うとシャレにならない…キモすぎる ので点無し…
それは…
世界史の暗部、スペインによる南米征服の残虐性をむちゃくちゃなスペクタクルで描く。
雰囲気は「地獄の黙示録」に酷似するが、なんと製作年はこちらの方が先。
むしろFFコッポラが本作に影響されて「地獄の黙…