娼婦ケティの作品情報・感想・評価(ネタバレなし) - 9ページ目

『娼婦ケティ』に投稿された感想・評価

xo

xoの感想・評価

3.7

いまに至るまでのヴァーホーヴェン作品の一貫性に驚き。
どんな困難があろうとも、蔑まれ見下され侮辱されようとも、主人公は一切メソメソしないし被害者らしく振る舞おうとはしない。彼女とは対比的に、男たちは…

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ルトガーハウアーの部屋から抜け出して夜のデモ乱闘からのラストシーンまで胸が熱くなりっぱなし。不屈の魂を持つケティの気高さ。半地下の浸水で溺死した仔犬の葬り先、サンドイッチもみるみる溶けるドクロマーク…

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ENDO

ENDOの感想・評価

4.3

子犬の溺死体を便所に放り投げ、洗濯場の石灰水で焼け爛れる手。影絵遊びの最中に乱入してくる聳り立つペ◯ス。直截な表現の連続。画面は常に動き回る。躁的。画家最高。対照的に銀行家のプチブルで器の小さいハウ…

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adeam

adeamの感想・評価

2.5

鬼才ポール・ヴァーホーヴェンのキャリア初期の伝記ドラマ。
プロレタリア文学流行の一翼を担ったという女流作家ネール・ドフの自叙伝を映像化した物語です。
公開当時オランダでは年間一位の興行的成功をおさめ…

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便所の使い方が悪質な姉ちゃん
パン溶けるほどの薬液いかつい
きっちり見せる赤ん坊のベチャグソ

貧しき者から搾取する金持ちの豚やふんぞり返っているお上に抵抗するため団結する民衆。レジスタンスな姿勢、いつだってキチガイなヴァーホーヴェンは俺たち弱者の味方だ。綺麗事で好転する人生でないのは百も承知…

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えええそこぉ!?てとこで終わったよ!?この後ケティどうなるんかいな!?続きが知りたいならノーベル賞にノミネートされたという回想録を読まなあかんてことかいな!?

ヴァーホーベン先生だから、もう前半は…

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一人旅

一人旅の感想・評価

4.0

ポール・ヴァーホーヴェン監督作。

オランダに生まれ、ベルギーやフランスで活動後、1942年に84歳でこの世を去った女性作家:ネール・ドフの回想録を基に、オランダの鬼才:ポール・ヴァーホーヴェンがア…

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Cem

Cemの感想・評価

5.0

19世紀のアムステルダムを舞台に、貧困家庭を娼婦として支え、セレブに上り詰めるまでを描く⭐
これも家族のためよと、馴れない化粧をして夜のアムステルダムで立ちんぼするケティ。男たちとの優雅な食事、初め…

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青山

青山の感想・評価

3.9


主人公のケティとその一家はアムステルダムに移住するが、酷い貧困から抜け出せない。娼婦の姉が家計を支え、ケティも染物工場に働きに出るが......。


バーホー先生オランダ時代の初期作。
前作『危…

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