50年後のボクたちはの作品情報・感想・評価 - 5ページ目

50年後のボクたちは2016年製作の映画)

Tschick

上映日:2017年09月16日

製作国:

上映時間:93分

あらすじ

14歳のマイクはクラスのはみだし者。同級生からは変人(=サイコ)扱い、両親の仲もうまくいっていない。そんなある日、チックというちょっと風変わりな転校生がやって来た。夏休み、2人は無断で借用したオンボロ車ラーダ・ニーヴァに乗って南へと走り出す。 旅の途中で訪れる、いくつもの出会いと別れ。 やがて無鉄砲で考えなしの旅は、マイクとチックにとって一生忘れることのできないものになっていく――。

「50年後のボクたちは」に投稿された感想・評価

どうせ好きな感じの映画だろうなと思って見にいったら案の定だった
つぐみ

つぐみの感想・評価

4.3
好きで当たり前なやつだけどやっぱり好きなやつだった。
自分はタフな方だと思うけど、やっぱり毎日お風呂入れないとか化粧水もつけられないような旅はできないから破天荒には生きられないことを悔やんでしまう。

厨二と笑うのは簡単だけど、クラスで二人だけ誕生日パーティ呼ばれなかったらそりゃいじけるだろうし(中学生の分際であんな派手なパーティしてるのもけしからん)お母さんがアルコール依存で両親が不仲でって、そりゃどん詰まって当たり前、旅に出ちゃうのもやむなし!
お母さんはヘレナ・ボナム・カーターに似てたネ!
マイクはイギー・ポップに似てると思うよ!

土っぽすぎず、深刻にもなりすぎず、そして強いカタルシスもないのが後味いい。
マイクの家がむちゃくちゃオシャレなのもベルリンぽいし、アメリカ映画とはまた一味違うロードムービーのお気に入りになりました。
音楽とか、間とか、ちょっとふざけて映画つくりました。って感じとか、水曜のレイトショー30分遅れて観はじめてもめちゃよかった
今回の気づきは、ドイツ語って大声とかまくし立ててるの聞くと結構こわいってのと、やっぱりキャンプ行きたいってことですかね
HAAAL

HAAALの感想・評価

3.0
緑のコンバース履いて車のフロントガラスの前に足のっけたい
TOT

TOTの感想・評価

3.6
はみだしっ子の2人が渚のアデリーヌをBGMにどこまでもはみ出していくロードムービー。
選曲やエンドロール、サブエピソードに、肩の力がふっと抜けるようなユニークさ繊細さ。
友達に秘密を打ち明けられ、そんな気はしてたと心が傾きかけたり、両親との距離感の柔らかさも素敵だった。
hitomi

hitomiの感想・評価

3.9
記録
2017年177本目
SHU

SHUの感想・評価

4.2
"マリオ・ゲッツェ!!"⚽️🍕

面白かった!
都合が良かったりもするんだろうけど、それってわかりやすさでもあるな〜
始まり方も好き!
ストップモーションも好き!

思春期の恋の感情を描くのってどうしても同じになってしまうのかな?
面白い構図のものを見てみたい!

「春との旅」で監督さんが「子どもが疲労感を演じるのは難しい。仲代さんくらいになると一瞬で疲弊感を出せるけど子どもは難しいから本当に寝かさないで疲れさせた」って言ってたけど、それを今回のチックに感じちゃったかな。
マイクは元の顔つきもあるんだろうけど見事だった。

メルセデス・ミュラーさん気になる…
恐ろしい感激作。このレビューは、熱コールへの本気レスポンスになっちゃうかも。

浅く観るか、部分的に深読みするか、洞察全開で行くかによって、当作は全然違う様相の映画になる。

浅く観れば、無気力に褒めて終わり。「思春期バディーフィルムにまあ、好感」。それだけ。つまんないっていえばつまんない。もっといえば、冴えない。ゴダール類の四半分ほどもインパクトないもん。以上。

さて、部分的につっかかっていこうか──。
何これ? 人種差別映画! トンデモよ。21世紀にもなって、ゲルマン民族って反省せずこんなことばっか続ける人たちなんだ? 「おい、プーチン」とかロシアへの当てこすりはともかくとして、東アジア人(モンゴロイド)蔑視がマジ凄くない?
チック君が「モンゴル系ロシア人」(まあ、レーニンもそうだったね)であること、ストーリー上必要ないでしょ? 他設定、例えば白ロシアの大男にしたとしても、物語は何ら変わんないはずじゃん。なぜ、わざわざ、見るからに極東アジア顔(←私の高校に、あんな顔と背格好のバスケ部男子が一人いたわ。やんちゃ坊主だった)にして、しかも大デフォルメの大五郎カット(江戸に始まる、完全に日本オリジナルの髪形)にするの?
そうよ、アジアうんたらくんたらじゃない。もろに日本だけが敵意の標的じゃん。

そんなのばっかり。
なぜゴミ女に「アジア野郎!」と罵られて、チック君が「ロシアから来たんだ」と弁解するわけ? 「アジア的容姿で何が悪い! お前、ナチスかよ?」となぜ堂々言い返さないのよ? 人の机に堂々堂々ゲロするくせに。
なぜチック君がマイク君の「Japan(ヤーパン)」と書かれたスカジャン(日本オリジナルの洋服)を「いい上着だな。本当にいい上着だ」と褒め殺しし、しかもマイク君がそれを、忌ま忌ましく脱いで投げ捨てるの?
────ドイツ人って、そんなに日本をいじめたいの? そんなに日本が気に懸かるの? 何なのよ。お金払って映画観てあげてんのに。

そういえばさ、なぜマイク君は、例えばNANAの一ノ瀬巧と奈々を足して2で割ったような、典型的な日本漫画の王子キャラ的(中性的)イケメン風貌なの?(チラシ最初に見て女子かと思った。)
なぜ「2016原発クライシス」という、日本人の耳には特に残っちゃう刺激語が繰り返されたの?
ついでにさ、なぜ「大人になったら」とほぼ同義の「20(とか25)年後に会おう」じゃなくて、「50年後」というちょっと気が遠すぎるスパンが言い出されたの?
そしてラスト。なぜジャパニメーション(でなければ韓アニメ)そのもののエンドロール映像のバックで、ストレートに「未来を諦めるな。闘え。国家に支配されていいのか? 勇気をもって生きろ」と歌ってみせるの? ──────────────まるで何だか、私たち(2010年代の日本人)に向けられた歌詞みたい。
なのに、チラシ・ポスターには、本編内容とまったく関係なく(というかむしろ真逆の言葉でさえある)「未来なんて、クソくらえ」が日本の配給宣伝会社によって書かれている。そしてまた、原題は「チック」。なのに「50年後のボクたちは」という邦題。誰の意志でそうした?
結局、誰が誰に向けて何言いたくて作った映画??????

さあ、本論だよ!
わかんない人はただスルーしただろうけど、この映画の中盤で、とっても重要なキーワードが発せられてる。
「ステッペンウルフ」。
一応、誰かにそれを言われてマイク君は「ロックバンドだろ」で受け流しています。が、これを私たちまでスルーしちゃダメダメ。
なぜなら、ロックのステッペンウルフは、ベトナム戦争の頃のヒッピー文化(もちろん反戦主張)を代表したこともあるバンドであり、ドイツのヘルマン・ヘッセの最高傑作小説「荒野のおおかみ」(原題/デア・ステッペンヴォルフ)から名を拝借してるから。
その小説は、20世紀の高度産業化物質文明(ガソリン自動車文化の加速度的発展等々)へ懐疑をぶつけているばかりでなく、主人公のハリー・ハラーは「第二次世界大戦に向けて周辺敵国への憎悪を煽り立てる(政府主導の)ドイツ社会に、どうしてもなじめず、戦争反対の論を張ったがゆえに、周囲全員から非国民(アウトサイダー)扱いされ、自らを『狂人だ』と卑下してしまっている孤独な男」。
そもそも、作者ヘッセ自身が、戦争へと突っ走ろうとしたドイツ社会に「ちょっと待て。みんな頭を冷やせ。戦争戦争で燃え上がるのが愛国心か? 平和こそ大事じゃないのか?」と訴え、交戦まぎわの敵国フランスの詩人ロマン・ロランと文通してそれぞれの国内で必死に非戦を訴えようと誓い合った、その一方の雄だ。ヘッセはヒットラーに弾圧されていき、紙の配給を極度に制限されるなどしてとうとうドイツ国内では出版できなくなっちゃう。
………………さあ、これに似た状況にいる国って、2017年の世界の中で、どこだと思う?
どこよ?
ドイツのメルケル首相はね、日本で大いばりで政治家やってるAさんに「歴史を直視して、近隣諸国ともっと友達になった方がいいわよ」と忠告して、「内政干渉だ!」と逆ギレされてる。メルケルは悲しそうにしてたね。
ドイツでなでしこジャパンが世界一になる時、どれだけドイツ国民が彼女たちの精神性に感じ入った上でなでしこを応援してくれたか、みんな覚えてるよね?

つまり、つまり、この映画は、ドイツによる日本差別映画じゃないんだよ。(だって、ドイツが日本を目の敵にする理由なんて特にないじゃん。中東からの移民を排斥することはあったとしても。)
多分ね、これはドイツからの、今の日本への、最後の警告・激励映画なんだと私は思う。今を逃したらもう間に合わない気がする。私としても。
だって、やれミサイルだ、やれ中国だ、と騒ぐ人たち多くて、結局、さまざまな誘導や「操作」に負けて、まもなく2020年頃までに日本は再軍備をスタートするんでしょ? そして近い将来、誰かによってどこかと戦わせられるんでしょ? 「50年後のボクたちは」っていうのは上の句で、下の句は「ちゃんと生き延びてるかな?」なんじゃないの?
私よりも年下の、今14才の日本の少年少女が、50年後にずっと明るく健やかに生きられてるかな? 一国に限らず全地球人が、未来に責任を持とうよ、1000年後の地球環境のことまでは思い描けなくても、50年後なら想像できるでしょ? ────そういうことだと私は思います。
これには、放射能のことも含まれてるでしょうね。だって、ドイツは世界で唯一、フクシマから学んで国内の原発の全廃を決定してのけた国なんだから。
ドイツはね、傷ついたことのある国だから。だからきっと、日本のことが、ほっとけないんだよ。きっと、この映画は、ドイツでベストセラーの原作だからとかそういうこと以上に、「このままほっとくと、日本は後戻りのできない国になっちゃうね。そうなる前に、遠く離れてても旧い友達として、一回だけ、こっそり励ますよ。あとは、自分で闘いなさい。この映画のあちこちで、日本人をイヤな気持ちにさせる描写をあえてしちゃったのは、あなたたちに揺さぶりかけて、気づける人に気づいてもらうため。きっとあなたたちは今度のオリンピックで、金メダル30個ぐらい取って、ゴキゲンになるでしょう。でも、かつてのベルリンのこともあるからね。親愛なる日本のみなさん、どうかくれぐれも、後悔しないで済む、賢い選択をこれからしていってね。最初で最後のお節介。だからスカジャンも最後は丁重に扱った。不愉快だったらごめんね」…………………………
ついでにいうと、この映画の中で、若い綺麗な女子たちの浮ついたような外形美が「いかにもハリウッド調(悪くいえばヤンキー的)」だったことと、プールつきの広い家を豊かさの象徴にしてみせた感覚がアメリカ的価値観に直結してたことに、違和感抱いた人も何人かいるでしょう。あれれ、ドイツ人というのは豊かではあってももっと質実剛健な国民なんじゃなかったのか、とね。私はそれらの要素を、あえて「グローバリゼーションのわかりやすい象徴としての『アメリカン』を、チック(猿)&マイク(犬)&ゴミ女子(雉)のトリオに対置してみせた」と超深読みした。
それと、日本占領時代のマッカーサーが「ドイツ人は大人だから、戦争の罪を彼らには問うべきだ。しかし、日本人の精神年齢は12才の少年並みだから、ドイツ人と同じように罪を問うことはできないのじゃないか?」という波紋発言をしている。日本人の写し絵ともいえるチック&マイクの「14才の暴走」(『僕はまだ15才未満だから無罪だよ』の思い込み)に対して、この映画の真の陰の制作者たちは、「日本も、あれから2才ぶんぐらいは成長してるはず。2年どころか今はもう実質15才以上なんだから、70年前よりはもっと分別持って生きなよ。しっかりしろ」と言いたかったに違いない。────愛しき狼どもよ、いざ(イザ)畜生(チック)の穴ぐらを発ち(タチアナ)、広い星空(←クレイダーマン)を舞い狂え(マイク)、と。

書きすぎて疲れたからこのへんで終わります。どこの政党の支持者でもないしね。(ただ、いろいろ不安なだけ。)
ファティ・アキン監督はトルコ系? じゃ、エルトゥールルを教わって育ってるから今回の「日本愛」確定だね! 学校の廊下に「日の丸」も出てくるしね。(←予告編で確認できます。風力発電も。)
ドイツ国内で大ベストセラーとなった原作の映画化で、2人の少年の旅路を描いた物語。
36歳にしてベルリン・カンヌ・ヴェネツィアの国際映画祭の主要部門の賞を獲得するという快挙を達成した、ドイツの名匠ファティ・アキンがメガホンを撮った作品。

「変人(サイコ)」と言われるマイク
「ロシアから移住」してきたチチャチョフ

スクールカーストの中ではじかれ者の二人が、リチャード・クレイダーマンの「渚のアデリーヌ」と共に、大人へと成長を遂げていくロードムービー。無計画な冒険の旅の中、さりげなく挿入されるエピソードが素朴で楽しめるのでどんどん引き込まれていく。特に浮浪者のような少女を乗せるエピソードは、マイクは密かな初恋を実感するという展開が素晴らしい。少し大人になって心配する人が変わり、これが映画と感じさせてくれるラストも秀逸で、テンポも良く気持ちよく鑑賞できた作品。
ok

okの感想・評価

-
2017/09/20