リンドグレーンの作品情報・感想・評価 - 3ページ目

上映館(15館)

「リンドグレーン」に投稿された感想・評価

magnolia

magnoliaの感想・評価

2.8
若気の至りは挽回できる

勢いで色々やっちまった過去を素朴な風景の中で優しくみせる
髪切る前後の印象の違いたるや、そして2番目のダンスホールで初回を彷彿とさせる表情になるところが上手い

しかし、なんとリンドグレーンさんになる前まで、作家の気配すら僅か、とにかくどっち向いてもストレスフルな話で、その経験を活かすのだろうきっと…という所で終了!? しかもめっちゃ良い人風の"リンドグレーン氏"をほぼ見せるだけとは…

息子の寝顔が意外とおっさん

何故に子供の気持ちがわかるか、と尋ねる子供の手紙の大人目線

[ 字の綴りは苦手だけど気にしません ]
子供の頃よく読んだ「ピッピ」「ロッタちゃん」の原作者、だけれども、今までどんな人だかまるで知らなかった。
始まってしばらくは、若い頃のアストリッドに共感ができず置いてけぼり…
出産した頃から好きになってきたかも。
それにしても「リンドグレーン」になる前のお話なのに、邦題はおかしいんじゃない?
もっとも、ワタシ的には作家やリンドグレーンになってからのことも描いて欲しかったけど。(前述のように知識がないので)

そしてワタシは訴えたい!(誰にや)
手持ちカメラの手ぶれ映像の廃絶を!
屋外のシーンは必ずブレていたので、半分目を瞑って観ざるを得ませんでした涙。(今でも若干気持ちが悪い)

もう一点個人的なトピックス、この映画、人生初の映画館貸切でした😅
…なんだか申し訳ない。
まさかの構成にまずビビる。出産育児の地味苦労が映画の話の中心に据えられる作家他に見たことないような。もっと華々しいって思うよな。そこは、むしろ変に脚色するより良かったような。
marina

marinaの感想・評価

4.0
その想像力や才能を絶やさず、そこにすがりつくこともなく、「逆境をのりこえ」というよりひとつひとつの事象を潰したり 掴んだり どうしようもないから抱きしめたり そんな繰り返しで着実に人生を進めたアストリッドは凄い。映画では描かれなかったその先の生活の中に、ロッタがいたんだな〜〜

私は「ロッタちゃんシリーズ」しか読んだことがない。ロッタがべちゃべちゃのフィッシュ&チップスを食べたくないのに食べなくちゃなんないこと、チクチクのセーターを着たくないのに着なくちゃだめなこと、学校に行きたいのにまだ行けないこと等は、こどもにとっては大きくてイライラでいっぱいになっちゃう苦悩。アストリッドはそういう日常を手で払わずに、ひとつずつ拾い上げて描いてたんだなあとおもった。こどもがその世界に夢中になるのわかるなあ。こどものころ、ロッタ〜 は、生活の話だったから最高にすきだった。スウェーデンのこどもの生活を想像した。自分の日常の狭さを知り、外には広〜〜くて知らない土地や生活があるんだな〜〜ってそれをかんがえることがすきになった。世界中のこどもたちが、時代も国も超えて、そういう体験をしているんだろうか。
Dick

Dickの感想・評価

3.5
❶マッチング:消化良好。
➋『長くつ下のピッピ』、『ロッタちゃん』、『やかまし村の子どもたち』等の映画化作品があり、世界中で愛されているスウェーデンの女性児童文学作家アストリッド・リンドグレーン(1907-2002)の若き時代(16歳~24歳)を描いたドラマ。
➌あらすじ:
①プロローグは一人の老婦人が書斎で幾つもの手紙を読んでいるシーン。可愛いイラストが描かれたものが多い。どうやら、彼女が主人公のリンドグレーンのようで、読者からのファンレターを読んでいると思われる。
②エピローグは同じシーンに戻るが、エンドロールから、それは1987年、80歳のリンドグレーンだったことが分かる。
③プロローグに次いで、回想シーンとなる。
16歳のリンドグレーンは、家計を助けるため、地元の新聞社で見習いとして働き始める。
④編集長と不倫関係となり、18歳で息子ラーシュ(愛称ラッセ)を身籠るが、スキャンダルを回避するため、未婚の妊婦を助ける活動をしていた女性弁護士の援助を受け、コペンハーゲンで出産する。そして経済的理由により現地の養母に託す。
★初めての子と引き離される母の悲しみに心を打たれる。
⑤リンドグレーンはストックホルムでタイピングや速記の学校に通い、事務所秘書として働き始める。そしてラッセに会うべく、何度もコペンハーゲンに往来する。
⑥養母が病気で倒れたため、リンドグレーンは3歳のラッセを引き取る。
★子供と離れて過ごした3年間は、リンドグレーンの子供観に大きな影響を与えた。
⑦子育ての経験がなく、相談相手もない22歳のリンドグレーンは、仕事と育児で疲労困憊するが、田舎の母が、ラッセを農場で預かろうと助け舟を出してくれる。
⑧一時休職し、ラッセを連れて実家に帰ったアストリッドは、ラッセに田舎の子供時代の遊び方を伝授し、親子生活の生きがいを見出す。
★これが児童作家としての肥やしとなったのである。
⑨職場の上司もリンドグレーンの才能に気付き、公私に渡り協力してくれた。後に2人は正式に結婚することになる。
❹まとめ:
アストリッド・リンドグレーンの児童文学作家としてのバックボーンとなった情況はよく分かったが、具体的な作家活動が見られなかったのが残念。
「長くつ下のピッピ」の作者からは想像できないような、葛藤・挫折・苦悩があり、そこを乗り越えたからこそ、世界的に有名な作品ができあがったのだと感じました。しかし、再婚してからの、子育てや作品つくりのいきさつも描いてほしかった。
里親のマリーさんとの出会いが、なによりの救いです。
みー

みーの感想・評価

3.5
「長靴下のピッピ展」で、リンドグレーン氏の生い立ちを知っての鑑賞だったので、意外性は薄かった。
出来れば作品を書き始めるまでを描いて欲しかったなあ。
Qoqqo

Qoqqoの感想・評価

4.3
呆気にとられる位、真っすぐ正直で、行動とこころにずれが無さすぎるから、初めの頃、主人公は、今でいうADHD的な、才能のあり過ぎて(行動が)止まらないタイプの人かと思った。それで生じる周りとのズレ・摩擦が、生きるのを半端なくしんどくさせちゃっていると。見おわった映画のインパクトから時間はかかったけれど、自分が恵まれていることを真に思った。大変だけれども認めてくれる仲間がいて、こんなザリザリの摩擦は生じていないようだから。そして、こころに忠実であること、一途であること、行動すること、いろいろ学んだ。おばあさんになった時のこの人が、本当にあやかりたいと思ったから。最後には全然、孤独ではなく、“幸せ" になったから。深く広く、多くの人とつながっていたから。
なつめ

なつめの感想・評価

3.9
ヒロインがとにかく生き生きしていて、彼女の喜怒哀楽の表情を観る映画だった。リンドグレーンの児童書を読んだことがない=リンドグレーンに特に思い入れがないので、ところどころ「え、そこ端折っちゃうとドラマの見せどころもカットされちゃうじゃん」と思うところがあったのだけれど、登場人物たちの清潔なブルーとグレーのグラデーションの衣装がうつくしくて、わたしもああいうくすんだ青が似合うたちに生まれたかった、と見とれる2時間だった。

農家の野良着がまったく傷んでいないので、リアリティで見せる話ではないのだろう。アストリッドが好きで、彼女のように奮闘している若い母たちを鼓舞する映画なのだと思う。
アストリッド・リンドグレーンが10代で出産し、生まれた息子としばらくの間一緒にいられなかったことに罪悪感を背負い続けていたというエピソードは知っていたけれど、まさにその期間だけにスポットを当てたストーリーだった。

宗教観や女性差別などが今よりもずっと顕著な厳しい時代、葛藤し、様々な苦難を乗り越えてやっと母親になれたけど、年老いてもなお一度息子を諦めようとしたこと、自分の都合で里親に預けていたことを後悔している様子が読者の子供達から寄せられる手紙を読む背中に感じられた。
でもこの経験があったからこそピッピのような名作が生まれたんだとも思う。

おさげ髪、ニルソンさん、踊るアストリッド、ピッピ好きな人は必見です。

ずっと切なくて涙ながらの2時間😭とても良かった!短く感じたし続きがもっと観たかったな。
欲を言えば邦題は原題と同じアストリッドにしてほしかった。旦那さんの話じゃないんだから。。