なんという佇まい、美しさ、上品さ。すべては紅い部屋の中で行われ、カメラは外に出ることが一歩もない。
血(血糊)が透明な水に思えるくらい舞台が紅で染まっており、潔白な白とどこか重たげな黒、この3つの色…
次女の看病のために豪邸に同居する三姉妹とメイド。4人の内面を描く作品。
真っ赤な部屋に白いドレスが映えて美しいけど、臓器のように禍々しい。野暮だけど、療養には絶対向いてない。
自己愛と対象愛の話…
色が統一されていて、この世界観がよかった。芸術的な映像で美しさを感じられた。不思議な感覚にもなったな、全然リアルじゃないんだけど、なぜか生々しくて不気味。
女性たちみんな愛に飢えていたのかなと思う…
ベルイマン…凄い監督が生きていたんだな。見始めたら痺れたように席を立てなかった。
白黒とかカラーとかじゃなく、赤一色(体感)
血を流す流さない関係なく血みどろ
服を脱ぐ脱がない関係なく裸を見ている…
2022/02/16 1回目
【2022年78本目】
イングマール・ベルイマンの代表作。第46回アカデミー賞撮影賞受賞。
鮮やかな赤一色、一見仲睦まじい姉妹。しかし、長女は夫との関係に辟易している…
最初 赤と白がかっこいいやんけ!って思いながら観てたけどキャラの感情が追いづらくて解説みないと分からなかった。病に伏せる上流の女と献身的な侍女の構図は好きだったけど…
文章にしてしまえば叫びもささや…
オープニングの風景から映像は美しかったが、撮影がスヴェン・ニクヴィストであれば納得はいくことである。
全体的に赤(朱色)を基調としたセットのため印象には残る。この色は心理学的にいえば愛情や情熱では…
ベルイマン暫定ベスト来たぞこれは。
顔だけでオーラをガンガンぶつけてくるキャストたちの名演技はファスビンダーを彷彿とさせるものがあるがさらにレベルが高い。
よく「失って初めてわかるもの」的なこと…
【2021年32本目】
崇高な醜態。
ミッドサマー関連作として鑑賞。
映画全体に漂うハイセンスなつくりとドロドロな人間模様に強烈なインパクトを受けました。
難解だったので完璧な理解はできずって…
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