ある家系の七代の男たちが避けられない運命であるかのように「自分の意思で」君主に服従し、破滅に向かうという構成は面白いのだが、結局しっかり時間をかけた第三話と第四話の見応えが良くて、他はあっさりしすぎ…
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観ていて胸が苦しくなったり、胸焼けを起こす映画だった。が、色々考えさせられる見応えのある映画だった。
冒頭いきなり、現代の病院のシーンから映画が始まり、「あれ?武士道残酷物語じゃないの?映画館が間…
監督:今井正
助監督:山下耕作
主演:中村錦之介
先日観た「仇討」が本作の後に同じ今井・錦ちゃんのタッグで撮られたと思うと余計に感慨深い。
本作の後ではタイトルだけで当時の錦ちゃんファンは劇場に殺…
忠義の名の下に権力から虐げられてきた者たちの歴史を、江戸時代から現代まで飯倉家七代のエピソードを通して描く。武士道として美化されてきた、日本人の精神性の実態を暴き出しており興味深いものだった。
ま…
戦国時代から現代におよぶ封建社会の残虐性を七代にわたる一族を通して描き、日本人に底流する精神を痛烈に批判した映画。
『千と千尋の神隠し』を除けば、金熊賞を唯一受賞した邦画長編となる。
七編のオムニ…
錦之助が同じ顔で飯倉一族を7代にわたって演じ、そのときどきの偉いやつのためにひたすら酷い目に遭っていくゲッソリな映画。イヤな予感するなこれ~と思うと大体その通りになる。有馬稲子が出演する作中屈指の最…
>>続きを読む主君への忠義の名目のもとで江戸時代から連綿と続いてきた理不尽が太平洋戦争の特攻から現代にまで繋がってるって話で、もう観ていて胸糞悪すぎた。
ある一族の特殊な歴史として描かれてるけど、こういうこと実際…
そういえばまだ見てなかったなこれ第75弾。日本人のDNAに根付く「忠義」という名の侍スピリットが現代にまで延々と受け継がれていく壮大な大河ドラマ・・らしいんだけど、ちょっと無理やりな気もする笑。特…
>>続きを読む戦国時代から近代まで、時代別の七つのエピソードをオムニバス形式で綴っている、サスペンス・ドラマ。南條範夫の小説「被虐の系譜」を原作に取っており、ベルリン国際映画祭で金熊賞を獲得している。
「己を殺…