小津安二郎監督の初トーキー作品。
親は子供に期待し、子供は親に期待される関係の「理想と現実」を描いた傑作である。
冒頭、「人生の悲劇の第一幕は 親子になったことに始まっている ~侏儒の言葉」なるテ…
このレビューはネタバレを含みます
社会的に偉くなることよりもまずは人として偉くなることの重要さ。シビアな世の中でこその隣人への思いやりの大切さ。出世することや地位や名誉を築き上げることも大切なことではあるが、もしその築いた立場の上で…
>>続きを読む小津安二郎監督作品。母と子の関係性を描いている作品。小津監督のその後も度々描かれる親と子の関係の中、母の子供への思い、そして子供も母親の期待に応えようと奮闘するも、うまくいかない様子を描く。温かさも…
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泣ける、息子に対するお母さんの想いと言葉!
ラストシーン、1人淋しげに工場裏の空き地に座り、物思う母の姿。
ちょっと同僚のおばさんに、ミエを張ったりしてたんですが、やっぱり心配だし、淋しいし、、…
教育をしっかり受けさせれば立派な大人になるという幻想をリアルに打ち砕きます。母親が猫の額ほどの土地やら家財やらを売っぱらい、一人息子を学校へ行かせます。当時の社会状況もあると思いますが、そんな息子も…
>>続きを読む新婚で子どもも生まれたばかりでそう塞ぎ込むことはないじゃないか。ほんとかあやんの言うとおりだ。今後どうにでもなれる。
この映画に限ったことじゃないし、この時代に限ったことでもないけど、世間話の大半…
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