東京物語に通じるんだけど、テーマはちょい違う。
苦労して育てた息子が都会の渦の中でいつしか目標も薄れせっかくの母の上京にも同僚に金を借りる始末。
ところが母の叱咤が効きヤル気を出す!
一方で、嫁が…
小津作品初のトーキー作品。
「父ありき」と通ずる母子の物語。
飯田さんの存在感がとても印象的。
息子が出世に向け奮起し、夫婦に流れる感情が見所、電話も普及していない時代ゆえに描ける、親子の絆が良か…
小津映画の親は息子が医者になれば仕事の邪魔だと邪険にされるし、夜学で貧乏すればもてなしに金がかかると文句がでる。ろくな目に合わない。
そも東京物語に比べると贅沢をできるような状況にもないので、同…
親子の間にあるものはいつの時代も変わらないのだなぁと思います。それは本来なら美しい筈なのに、ほんの少しズレるだけでお互いを傷つけたりプレッシャーを生み出したりするもので、悪意が無いほど切なさが募る。…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
せつない。せつな過ぎる。
最後の同僚に嘘をついた後のお母さんの悲しそうな顔…。悲しくて泣くというより、胸が締め付けられて泣けなかった。
あと、自分だったら身を削って東京の学校に行かせたのに出世してな…
ずっと観たかった昭和9年(!)の小津作品初トーキー映画。
ある意味『東京物語』のプロトタイプ。
お馴染みのアングルとワンカットに、サイレント映画の解りやすさと それに音声が加わり今観てもとても観…
松竹株式会社