一人息子に投稿された感想・評価 - 18ページ目

『一人息子』に投稿された感想・評価

zhenli13

zhenli13の感想・評価

3.5

諦観と悲哀しかない。うっすらと再起を誓う日守新一の科白にかすかな希望を覗かせるものの、故郷の製糸工場裏で力なく腰をおろす飯田蝶子の姿がこの物語に満ちる諦観と悲哀をぬぐうことはない。『父ありき』のよう…

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『東京物語』へとつながる親子の心のすれ違いを通して、社会に生きる難しさと、それでも回り続ける生活の断片が上手く切り取られています。

田舎で一人息子を女手一つで懸命に育てた母親が東京暮らしをしている成長した息子に会いに行くお話です。小津安二郎監督の初のトーキー映画です。監督は別名義のゼームス・槇で原作も書き下ろししています。この作…

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shino

shinoの感想・評価

3.0

今とは時代も生活状況も全く違うから この映画の世界が理解できるようなできないような…。

早くに夫を亡くし、一人息子が上の学校に進みたいと思うほど優秀であれば期待しない方がおかしいけど。

親の期待…

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たく

たくの感想・評価

3.8

小津安二郎監督の初トーキー作品。何だか怖かった。
「人生の悲劇の第一幕は親子になったことから始まっている」という不穏なテロップに始まり、貧乏に苦しんだ母親が将来の出世を託して幼少期に信州の片田舎から…

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KEI

KEIの感想・評価

3.4

小津初のトーキー作品。立地が悪いおうちってのがトーキーだから分かる。ドイツのトーキー映画『未完成交響楽』「これがトーキー映画ですよ」というメタ的なシーンあり。
自分も一人息子だけど、状況違うから何と…

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小津安二郎の初の本格的トーキー。

都会の片隅でささやかに生きる人間に焦点をあてたヒューマンドラマだが、東京へいだく夢とそこでの生活の現実とのギャップをえがいた、理屈ではかたれないある意味残酷なは…

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愛とは親子とは献身と思いやり。
報われる事は無かった現実の中で攻める事も嘆きせず、ほんのちょっとの他への思いやりで自分自身を納得させ静かに佇む。
日本人はこういう人種だったんだいう事が良く描かれた名…

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shxtpie

shxtpieの感想・評価

4.0

1936 年。小津安二郎にとって初めてのトーキー。「これがトーキーですよ」と、実際にドイツのトーキー映画を映してしまうシーンの大胆さにぶっとばされる。そして、脚本があまりにも、あまりにも切なく、人生…

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mai

maiの感想・評価

3.7

勉強すれば出世できると信じて疑わなかった親子が、世間はそんなにうまくできてなかったか…と感じる作品。
井の中の蛙大海を知らずってこういうことなのかな。

貧しいながら、子どもに勉強をさせて「出世しな…

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