母親の葬儀のため戦犯山中に一日に満たない時限出獄が認められる。そのさなか、暁の道を元上官浜田宅に向かう山中に気づいた知人(おじさん)が山中の犯したことについて、「百姓、職工のした事」と評する。
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最悪のモラトリアムに置かれた戦犯と言われる人たちの様子、ひとりひとりの物語をギリギリの生々しさとギリギリのフィクション味人情味で分かりやすい映像になってる。偉い。鉄格子に鍵がかかって画面に映る「終」…
>>続きを読む東京裁判から10年くらい経ってつくられた映画。
検閲されてたくさんカットが入ったらしい、、、
戦争を生き延びても、戦犯として収容される監獄は本当に地獄。
最近になって色々な新事実が出てきたらしいから…
原作=BC戦犯手記を安部公房が脚色した物語を映画化した小林正樹監督作品であり、「終戦4年後」すなわち戦犯の裁判が一段落した時代から物語が始まる。
巣鴨プリズンに収監されているBC戦犯たちは、戦地で…
<概説>
実際の戦犯の手記を基にして小林正樹×安部公房のコンビが仕掛ける戦争映画。戦犯解放の気運が高まる時代の中で、当の戦争関係者達は様々な理由から内部衝突を繰り返していく。
<感想>
あれこ…
自宅で観ましたぁ〜。
戦争が残したいろんな爪痕。
日本の、日本人のアイデンティティ、
そこには、
生きてるっていう事なんだろぅなぁ。
学生の頃、
安部公房読んだ気がする。
映画の脚本も何本が…
無力感と苛立ちとがない混ぜになった緊張感のある雰囲気が作中つねに漂っている。部屋に閉じ込められた人びとが何かしでかすのではないか、と眺めてしまう僕の目は、看守のそれと然程変わるところなかったのかもし…
>>続きを読む刑務所という閉じた世界の中で交わされる牧歌的な会話、やり取りに日常を感じる。アプローチは全然違うけど、ジャームッシュの『ダウン・バイ・ロー』を思い出したりした。
記憶に残るのは発砲音と共に壁に穴が開…
「突き詰めて、己に還る哀しみを。放つに狭く、壁あつき部屋」
終戦を迎え平和の音も束の間、朝鮮戦争勃発に呼応し再軍備計画が進む日本を背景にした米占領下巣鴨プリズン。BC級戦犯の獄中手記を基に安部公…