ビル肌を撫でる様に降下するカメラ、エレベーター(ジャンヌ・モローが羽織を脱ぎドキッとする)、少年たちの花火など、とりわけ前半は垂直の動きに満ちていて、モローの演じる妻も上下が気になる様子。「雨」(プ…
>>続きを読む死刑台のエレベーターを思い出す
イタリアといいフランスといい、当時はこぞってジャンヌ・モローを撮りたがったのかな
ここまできたらいっそモローが街を散歩するのだけを映した作品作って欲しかった
序盤…
ちょっと、アントニオーニめちゃいいがや。
調べたら、今まで「情事」「太陽はひとりぼっち」「欲望」を観とるんで、知らんうちに"愛の不毛三部作"も観とったことになる。"愛の不毛三部作"なんてもんがある…
このレビューはネタバレを含みます
この作品を見てまず気になったのは、映像である。白黒だが(白黒映画だからかもしれないが)カメラワークが素晴らしく、画面が常に美しい。
また、何とも言えない温度差や、目を見つめるリディアと関心がない…
1961年公開とあるから、1965年公開の『魂のジュリエッタ』を撮ったフェリーニが本作から影響を受けた可能性は十分にあるわけだ。ちなみにフェリーニが1920年生まれ、アントニオーニが1912年生まれ…
>>続きを読むこれもめっちゃくちゃに良い。『情事』がかなり直接的で激しい波のある映画だとすれば、この作品は同じ構造、同じテーマでありつつも静かで常に緊張感のある映画だと感じた。一気に洗練された印象。
危うく走る…
大富豪の豪邸での夜は、本来このうえなく刹那的に過ぎ去っていくべきものであるはずなのに、まるでその場所でだけはおそろしくゆっくりと、あるいはまるきり止まってしまったかのような時間の流れが、そこには映し…
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