〈「夜」にしがみつくブルジョワジーの残影〉
ある倦怠期の作家夫婦は、互いの気持ちどころか自らの本心すら不確かでいた。不穏な気配を引き摺ったまま、ふたりは幻想的なナイトクラブ、そして豪奢なパーティ…
「愛の不毛三部作」の『夜』。高層ビルや無機質な建物たちで形成された都会の街に充満する倦怠、欲求不満。夫婦の間には必要最低限の会話しかなく無駄な笑い話や絡み合いは一切出てこない。夫は若い女たちに靡き、…
>>続きを読むイタリア映画の巨匠③
ミケランジェロ・アントニオー二
60年代に世界三大映画祭すべてで最高賞をとったアントニオー二監督による、お洒落Levelカンスト映画
自分にはまだ早いという気もしつつ、とに…
「愛の不毛」三部作でなぜか、唯一観てなかった。
ビルやアパートなどのモダンで無機質な建物がやたらと登場して三部作の中でも特に都市・都会を意識させるし、明確に夫婦が主人公になっている。
基本この三…
「愛の不毛」
ロケ地はミラノ。おしゃれだし、アントニオーニ監督の見せ方の手腕はさすがという他はない。映像美という言葉がよく似合う映画である。
主人公のジョヴァンニ(マルチェロ・マストロヤンニ)は小…
夫で作家のジョヴァンニ(Mマストロヤンニ)と妻リディア(Jモロー)。
夫は筆が進まない、何不自由なく暮らしているはずなのに妻の表情は不安げで冴えません。富豪宅のパーティーで別行動する夫婦、夫は富…
ある夫婦、男と女の距離をたった1日で描写していく...。
男の傲慢と女の強さと愛情...
新しいものが見え隠れし、古いものが崩れ去っていく
それはまるでミラノの街のように...
虚無を描くって映…