名作との誉れ高いジョン・カサヴェテスの『ハズバンズ』初めて観たけどこれは確かに面白かったですね。いや結構な凄いものを観た気がする。
この映画、ストーリーそのものはいたってシンプルで、おっさんの仲良し…
カサヴェテスの映画をスクリーンで観る悦び。
中年男3人が年甲斐もなくはしゃぎ、酒を飲んでは同席者に絡んで、ベロベロになってトイレで吐く。思いつきでロンドンに行くと、見境なく女性をナンパし、乱痴気騒…
142分バージョンを劇場鑑賞
仲良し4人組のうち1人を亡くした残りの3人の男(夫)たちが喪失を癒す旅をする数日間を描いているのだが、彼らのやることなすことグズグズを超えて余りに酷い有様。
ただ彼ら…
142分版です。
作中の彼らを観ていると、社会人男性が普段どれほど檻の中で飼い慣らされているのかがよく分かる。
男の長所をひとつ挙げるなら、それはどんな時でも涙を見せないとか、ピンチの時に体を張…
正直「早く終わってくれ!」と叫びそうになるほどの男たちの醜さと愚かさをこれでもかと見せつけられて、ごっそりと心を削られた。
しかし終演後に歩きながらなんて痛ましく寂しい生き物なんだ人間は、と胸が締め…
劇場で観るカサヴェテスはいつも笑い堪えるのに必死。
この頃の方が即興度が強く感じる。というか、殆ど即興なんじゃねぇのと思って観ていたけれど、どうなんだろう。
「ワラビーに似てるな」とか思いつきで喋…
・ヴァルダの『幸福』的な怖さとゆーか、寂しさ
・「妻」とか「旦那」という記号になること、社会に入って生活するということ
・女が縛られるように、男も縛られていること
まだ20歳のペーペーの私にはとて…
このレビューはネタバレを含みます
観終わって、冒頭の写真群を思い返す。スチュアート在りし日の4家族ぐるみでの瞬間ショット。あの力拳。強いんだぞ、お父さんは〜の刹那。
でも映画タイトルは「Husbands」であって「Fathers」…
飲み屋のおばちゃんのくだりキッツイ…。IMDbによると、この場面の彼女は撮影されていると知らず、演技ではなくて本当に自分の歌が何度も批判されていると思ったらしい。倫理にもとるレベルで人を傷つけること…
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