途中で、人が入れ替わったのかと思うほどに「恐れ」は人を変えるし、同化もさせる。
黒沢清監督の「映画へと導く映画」で初鑑賞。女性の動きや、それと対になる時代に1人流されていく描写を見どころとしてお聞き…
「映画へと導く映画」黒沢清編で取り上げる作品ということで初めて見たのですが、こんなに面白い映画だとは思わなかった。女性に翻弄され、時代に翻弄され、自分にまで翻弄される男の話なのですが異常に不気味。決…
>>続きを読む階段映画あるいは純粋階段映画
階段を使った演出がとてもいい
工場のシーン、写真を手掛かりに聞き込みをする階段下のアラン・ドロンと、階段をなめるように群がる労働者たちの構図...
写真が人伝いに階…
アランドロンの名前に惹かれ観賞。
ポーの『ウィリアムウィルソン』を彷彿させるドッペルゲンガーというテーマと鏡の虚像を散りばめた演出が、彼のアイデンティティーの崩壊を分かりやすく映像化している。普通の…
このレビューはネタバレを含みます
【2020/249】ジョセフ・ロージー 『パリの灯は遠く』1976。VHS。俺、結構ロージー好きなつもりなんすけど、やはり、クエスチョン・マークとかはあって(できごと、とか。大好きなんだが)、…
>>続きを読む76年度フランス・アカデミー賞作品賞、監督賞、美術賞受賞作品です。主演はフランスの美アラン・ドロン、周りの女達はジャンヌ・モローにジュリエット・ベルトなど錚々たる面々のキャスト。
1…
このレビューはネタバレを含みます
ドッペルゲンガーとも考えられる同姓同名のユダヤ人の登場が、ユダヤ人への嫌悪や収容所行への恐怖から、存在喪失への恐怖へと変化させる。そして、同姓同名のユダヤ人への妄執にとりつかれる。
特に、冒頭の独立…
原題は「Mr.Klein」
日本のコピーライターは、こと映画に関しては脳の機能が1/100くらいにしか働かなくなるDNAが植え付けられているのかと思うくらい悲惨な邦題を今までたくさん見てきましたが…