これは凄い。庭園の立像の如く館の中に思い思いに立つ静止した人間。カメラの視点が合うと動き出し、次々と完璧な構図で描き出される現実離れした世界はシミュレーテッドリアリティとかそこら辺の話を思い出させる…
>>続きを読む時空のコラージュでした。アートでした。そしてこれを観るたび映画には色なんていらないんだっ!と大声で叫んでしまいます。心の中で。
言葉は呪文のように円環し、映像は微妙に変化しながら円環し。言葉と映像…
映画史上でも最も難解でシュールだと評判の作品でディヴィッド・リンチなど後世の前衛作家に影響を与えたマスターピース映画。
ある男が人妻に「去年マリエンバートで僕らは愛し合いましたよね?」と話しかけ、…
毎回違うところでうっすら寝て、違うところでうっすら起きる。
昨晩も、そうでしたね。
去年も、そうだったんですよ。
いいえ、そんな覚えはありませんわ。
そんな風に劇中のやり取りを模しながら思う。
過去…
終わらないで、と思った。
これ…《名前なんてどうでもいいことだ》、《どこまでも続く無人の空間》、この二言に集約されるのではないか。空間描写に対する執念がものすごいのだけど、前半部分では広角で全景を映…
モノクロームだからこその利点を用いて、時空のモンタージュの切れ目が判別できない…。
実はかなり巧妙で、厳密な編集を行っていて、回送と現実のトランジションがうまく設計されているみたいなんだけど、3回観…
©960 STUDIOCANAL - Argos Films – Cineriz