脱獄モノにハズレなし!
そりゃそうかもしれない🙄
だって強固な刑務所からいかにして脱走するのか…想像するとワクワクするじゃないですか。
第二次世界大戦中。
ドイツ軍に占領されたフランスのリヨン。…
このレビューはネタバレを含みます
ドイツ軍に囚われた主人公の男が脱獄するまでを淡々と追う映画。
ここまで脱獄するまでのプロセスに注目した映画はなかなかないのでは。
主人公の心の声で状況を説明しまくってくれたり、協力者を募る件が多かっ…
ー死刑囚の手記よりー、以上でも以下でもない映し出される映像の、削ぎ落とされた冷たい手触り。
小さな木片たったひとつ削り取る過程にも、引き算の極みみたいな画の中に研ぎ澄まされた緊張感があった。
た…
「死刑囚は逃げた、あるいは風は己の望むところに吹く」真面目な顔をした男が脱獄に向けて作業をしている。地味で手のかかる作業を延々と。目的のためにただひたむきに、奇妙なほどストイックに。これほどまでに生…
>>続きを読む神よりも、一縷の希望を信じつづけた男。静かな諦念と緊迫した恐怖の漂うなかで、揺らぐ決意にのまれそうになりながら、「確かなことはなにもない」と呟いて、恐怖と焦燥が浸食する。 繊細で緻密で臆病な脱獄(抵…
>>続きを読む初のロベール・ブレッソン監督。U-NEXTの1月の配信終了作品を滑り込み鑑賞。
手記の朗読を舞台劇にしたかのような忠実で粛然とした作りが、情報のない閉鎖的な世界での孤独を際立たせていた。クリストファ…
石井輝男の体の一部への寄りカットが外への解放を指すのなら、ブレッソンの体の一部(手)への寄りカットはこれでもかと動物的な内への固執を指していると思う。人間がどんなことを考えているのか、その心情を察す…
>>続きを読む