前日見た『めし』に比べるとやや作品性は下がるけれど、林芙美子を演じるキャラクターがいい。
例の森光子が死ぬまで演じた舞台がこの話やったんや。
美術の細かなところがよい。
あと男優陣の加東大介と伊…
高峰秀子は自分がわざとブスに見えるように、メイク照明演技を研究したそうだが、たしかに他の映画の秀子よりも圧倒的に卑屈で感情移入できそうでできない。
すごく気持ちの良い人物像というわけではないが、高…
ヒロイズムから遠いヒロイン。
下手するとベタついた演技になりそうだけど、高峰秀子が演じるとどこかドライな印象になる。
心優しく誠実な加東大介ではなく、性懲りもなくダメな色男の宝田明、仲谷昇のほうを…
高峰秀子の振り幅はすごい。この気怠さと清濁併せ持った感覚。原作者に寄せた外見。ゴンドラの唄。いのち短し恋せよ乙女。塵箱をぶちまけたような貧乏を披露するような散文。仕事を転々とする。まだ名前を彫られて…
>>続きを読むむちゃくちゃ面白くて2時間超えだけど、全然長さを感じない。貧乏でイケメン好き、失敗ばかりの芙美子が他人事とは思えなくて、それだけで自分にとっては十分。
高峰秀子が猫背、への字口、化粧をすると余計ひど…
新文芸坐・没後50年 名匠・成瀬巳喜男 戦後名作選にて。何でも成瀬監督だったら良いくらいなんだけど、どこをどうとってもとても良い。
当時はいいんだろうけど、みたいなのもなく、この普遍性。
高峰秀子の…
[20121209]森光子さんが亡くなったのを機に鑑賞。原作の林芙美子が良いのか、監督の成瀬巳喜男が良いのか、主演の高峰秀子が良いのかは分からないけど、よくまとまっていると思う。秀子演じる林芙美子は…
>>続きを読むはじめて触れてみた放浪記。こんなに面白い話とは。林芙美子の自伝的な話なんだけど、人間の性とか本性をエグいくらいに丸出しに明かしていく。その林芙美子の分身を高峰秀子が演じている。眉毛が下がったメイクで…
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