菊とギロチンの作品情報・感想・評価・動画配信 - 2ページ目

「菊とギロチン」に投稿された感想・評価

ある程度年を重ねるとアナキズムの青臭さは辛くなってくることを痛感
PhilMarks

PhilMarksの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

3時間超の作品であり、長いとは思うが一つ一つのシーンが印象的で濃厚であるため間延びした感じは全く無い。発音や音響の問題もあるのかもしれないが台詞が聞き取れなかった点、音楽が台詞に被っていた点は少し残念だった。また、舞台に合わない現代の物が写り込んでいたが、映像よりも場所や話に重きを置いていたような気がしたので特に気にならなかった。女相撲とアナーキストが出会ったらというメインのストーリーに、女性や朝鮮人差別、シベリア行軍や当時の世相など多くの要素が並行しており、それぞれにフォーカスされているため良い意味で重い映画だった。その重さも相まって暴力のシーンが少し堪えてしまった。ギロチン社に関しては当時の革命を志した若者らしい良い加減さを感じたが、女相撲の仲間は普段は厳しかったり噂をしてはいるものの、いざとなると真に仲間を思っており格好良かった。
ワンコ

ワンコの感想・評価

4.6
ほとばしる生命力
「テロで世の中を変えられますか?」序盤に投げかけられる問いに、「損得で物事を考えている場合か!」と檄が飛ぶ。
無茶苦茶だ。答えに全くなっていない。

今僕たちの世界で巷に飛び交う、決して交わることのない、主義主張のようだ。
そう、この映画は現在の僕たちの生きる時代にも通じる何かを投げかけている。

女相撲一座とギロチン社。
古い因習や暴力から逃れ生きて行こうとする女たちと、政府に拠らない思想を掲げて理想や自由を求める男たち。

映画は、この対比の中で展開していくが、震災直後の噂で虐殺された朝鮮人の悲劇や、目的の定まらないまま強いられたシベリア行軍の話など、この時代を覆う暗澹たる雰囲気も伝えている。

「女ひとり救えなくて、革命など出来るか!」
鐡は十勝川を助けに行くが、逆に十勝川に命を救われる。
「天皇陛下万歳!」
愛だったのか。
「女ひとり救えなくて、革命など出来るか!」
今度は、大が花菊を救った。

交わることのない、この女たちと男たちの求める理想や自由が、僅かだが交わる瞬間だった気がした。

生命はほとばしる。
この映画に出てくる者たちに明るい未来が待っているわけではないことを僕たちは知っている。何かを変革したわけでもないことも知っている。
しかし、確実に生きたのだ。

この時代より、まだ現代はマシなように思うのは僕だけではないはずだ。
だから、二度と間違いなど犯さぬよう、少しでも考え、主張し、行動するのだというエネルギーを感じる物語だった。

凱旋再公開の舞台挨拶上映で観た。
イッチャナ節を生で聴くことが出来た。
面白かった。
既に鑑賞した人も、もう一度如何ですか。
この訳のわからない今だからこそ、観たらまた楽しめると思います。
モリキ

モリキの感想・評価

3.8
1-2
相撲とギロチンのバランスが中途半端に感じた。ギロチン社は、天狗倶楽部に匹敵するネーミングセンス。
なかなかディープな作品。若かりし頃に見ても、実在しようが長いって感想だったろうなと。
うん、みんな熱くて生きてる、って作品。キャストもしっかりしてる。
ラサン

ラサンの感想・評価

2.9
瀬々監督は本来、商業映画よりもこういう難解な映画を撮りたい監督なんだろうなぁって思った。キャストはとてもいいんだけど、女相撲とギロチン社の背景を知らないものにとって3時間はキツい
 青春群像、テロリストというより「アナキスト」だけど。
 女相撲に、アナキスト集団である「ギロチン社」をかけ合わせる瀬々監督のセンスは凄い。
 古代からの神事だから土俵は女人禁制だというのは、あと付けだが(東京オリンピック頃まであった)、監督はその力士たちに日本の近代における問題点を持たせる。
 朝鮮だったり、琉球だったり、家長制度だったり、そこが巧い。
 女優たちはもちろん、男優たちもまさに熱演し、はみだしものである女相撲とアナキストが共感していくようすを見せてくれる。
 熱い。少し長いが。
k

kの感想・評価

2.9
キネマ旬報にも乗ってたし、面白いらしいから見たけど、つまらない。

わざわざギロチン社使って、なんかやってたけど、たいして重要性を感じなかった、絡める意味あるのか。

序盤、役者の演技が凄い気になってしまったが(ギロチン社の一員がほとんど大学生が趣味でやってる芝居みたい)、後半は気にならなかった。メインの役者さんは良かった。

なんのために撮っているのかよくわからん、何を再現したかったのか。

でも相撲のシーンは見ごたえあったし、面白かった。

あと川瀬さんって凄い分かりやすい顔してて、出てきた時なんか嬉しかった。

つまんないのに長い(三時間)から余計評価低いね。
風来坊

風来坊の感想・評価

2.5
うーん…私には評価が難しい作品。日本の歴史としてこういう時代とこういう事があった事を知れ興味深いが、映画として面白いかは首を捻る…。

正直、女相撲だけに焦点を当てればいいのになと思いました。無政府主義結社のギロチン社との交流は何だか余計に見えました。
菊がなぜ女相撲をという物に惹かれたかをもう少し掘り下げる必要性があるように思いました。

女相撲の歴史や軍国主義やそれに異を唱える左翼的な活動よりも、男尊女卑の時代に翻弄された女性の苦悩と苦難は痛々しくしっかり描けていると思います。

三時間の収録時間は製作陣の熱を感じます。役者陣の熱量や頑張りも目に見えます。特に花菊役の木竜麻生さんの素朴だけど芯がしっかりしてそうな感じは菊と重なり好演でした。初々しさは確かに感じましたが、映画初主演とは思えない感じでした。たまえ役の韓英恵さんも存在感がありました。

世間の評価が高く幾多の映画賞も取っている作品なので、観る人が観れば良さを堪能出来る作品と思います。
しかし、私には理解する力はなく…ただただ長いなぁと思うばかりの作品でした。
tokyowebtv

tokyowebtvの感想・評価

1.0
セットと小道具に金をかけただけで
何に怒り何を目指してテロを計画したのか全く分からない。
菊が強くなりたい動機も分からない。
ただがなって理由もなく喧嘩して罵り合っているだけの
人間たちに一切共感できず。
女相撲がアメリカ興行を果た過程こそ見たかった。