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「菊とギロチン」に投稿された感想・評価

K'scinemaでの瀬々敬久特集に合わせ、
遡りレビュー。

ギロチン社に興味があったので観た作品。
女相撲と結び付けたのも興味深くて。
キャストも私好みが大勢出演している。
(勿体ない起用も多かった)
直近に観た『こえをきかせて』から川瀬陽太と吉田睦雄。『嵐電』から大西礼芳、監督の鈴木卓爾も役者として出ている。『アレノ』から渋川清彦、山田真歩

が、やはり3時間越えはダレる。
一気見には至らなかった。
女力士達のドラマは、それぞれが響くもので一人で生きていきたい彼女達の思いは痛々しくも力強い。渋川清彦も含めて役者達も素晴らしかった。

アナキスト達は話の流れもキャストも少々緩い気がした。青春要素が強めか。女相撲メインで掘り下げが浅くなっているので仕方ないが、
どうしてもギロチン社を描いた映画
『シュトルム・ウント・ドランクッ』と比べてしまう。
spica

spicaの感想・評価

4.0
構想30年、クラウドファンディングで資金を集めて作られたということで、監督の熱みたいなものがすごく感じられる映画だった。女相撲とアナキストという組み合わせもなんかすごくオリジナリティがある。しかし、少し付いていけないというか空回りしてないかと思ったりもした。もっともっとお金をかけて作れたらいいのにとなんとなく感じさせられた。
でも見ているうちに馴染んできて、私には絶対ミスキャストだと思われる東出昌大が牢獄に入り、あまり登場しなくなってから俄然引き込まれていった。
東出昌大がどうも邪魔をしていた。彼の大根っぷりは決して嫌いではない。このころ、いろいろな映画にすごく出ていたみたいで、ちょっとした役でもよく見る。それだけ認められていたのだろう。勢いに乗ってたというか、調子に乗ってたんだろうなとしみじみ思う。宝くじで大金を掴んだ人が失敗するみたいなパターンか⁉︎杏ちゃんのことを思うと、ずっと謹慎しとけよと言いたいけど、もうそろそろ前のように活躍してほしいと思うくらい、彼の演技力のなさが嫌いではない。でも、この映画のあの役は彼ではダメだったと思う。
長かったし、もう一度観たいとも思わないけど、監督の熱量はしっかり伝わってきたし、ホントはこういう映画をお金もかけて撮りたいんだろうなというのはわかった。
げざん

げざんの感想・評価

4.0
女相撲という発送はなかった。
もう男しかしないスポーツだと思ってた。皮肉にもこの考えが当たり前と感じている時点で、差別のある世界で育ったんだなと思う。

道は違えど、手段は違えど、同じ目標を目指して闘う姿はまじ天晴。
世界を変えたい意思ってすごい。出る杭は打たれるのが現実だけど、、。
実話なのがまた面白い。
アナキスト集団と女相撲興業の掛け算が最高。東出も良いがやはり女相撲の面子が全員良い。素晴らしい面構え。韓英恵、木竜麻生、良い。
役者の熱演を見せるために一つ一つのカットがあまりに長い。この演出を是とするかどうかで好みが分かれそう。
おそらく女の権利など毛ほどもなかっただろうこの時代を舞台に強くあろうとする女達を描くのはめちゃくちゃに意義深い。
浜辺の宴が最高で、ダンスの演出がすごく上手い。あすこでアフリカンダンスを選ぶとは。脚本家の相澤虎之助(空族)のアイディアらしい。
どう見てもパリコレモデルにしか見えない東出も所作の乱暴さが人物像に適していて良かった。
かつ

かつの感想・評価

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メチャうま演技相撲大会だ

あっちゃこっちゃブレながらも体当たりで進もうともがく、正も負もない強烈なエネルギーを、物語も演者もカメラも共有していた
なんかクストリッツァのアンダーグラウンドを思い出したりもしたな
あとは鬼クソ殴られてるのに一回も飛ばない古田大次郎の眼鏡がすごかった
Ryu

Ryuの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

すごい映画だった。相撲という日本の国技でありながら、女性がまわしを巻くことでここまでアナーキーと相性が良くなるとは思わず。途中で天皇陛下万歳と叫ぶシーンは忘れたくても忘れられないような鮮烈なものがあった。強くなることとはどんなことなんだろうか、今一度考えてみたい。
AKIROCK

AKIROCKの感想・評価

3.6
大好きな瀬々監督作品も、なかなか見れずにいた作品をようやく鑑賞。

正直、大正時代のデモクラシー活動と女相撲が題材ということで、取っつきずらさがあったのは否めないところでしたが、見始めたら面白くて三時間超える大作も引き込まれて、あっという間に終わってしまいました。

出てくる皆んなが悩みと問題を抱えていてドロドロで悲惨な状況も、わずかばかりの夢と希望に向かって必死に生きていく姿に胸熱くさせられました。

あまり好きではない東出昌大が今までで一番格好良かったこと、井浦新や渋川清彦や宇野翔平が相変わらず地味にいい味を出してたこと、皆さん最高だったのですが、個人的には寛一郎の真面目で時直で優しさに溢れた演技がピカイチでした!
本当に素晴らしかったです。
女相撲を通して当時の社会情勢を描く志は立派だがさすがに長すぎる。
菫

菫の感想・評価

3.0
大正時代末期、革命を追い求めたアナーキストと、強くなりたいと願った女力士の物語。

身も心も血まみれになりながら闘い続ける彼女たちの姿を見て、心が揺さぶられた。
役者の覚悟に脱帽。

ボロボロになる姿を見て、「お前にもこれほどの覚悟があるのか?」と言われてるような気がして、何も言えなくなった。
私にこんな覚悟がまだまだなくて、アマチュアなことに、悔しくなった。

甘ったれるな。

そう背中を思いっきり叩かれた気持ち。
叩かれたというか、ガリッと爪痕を残された気持ち。
観る方もボロボロになる。

強い。
とにかく強さを感じる映画。

苦手な作品だけど、でも、たまらなく胸の中で握りしめていたくなる作品。

凄かったです。