菊とギロチンの作品情報・感想・評価・動画配信 - 4ページ目

「菊とギロチン」に投稿された感想・評価

邹启文

邹启文の感想・評価

3.3
もはや戦争を引きずれる監督は塚本晋也監督だけしかいないことに気付いてしまって絶望
ヘヴンズストーリーの方が良かったなんて書いたところでなのだが、そうとばかり感じてしまう。
とにかく説明台詞が多すぎる。急いで作ったにせよ、テーマが大事にせよ、これだと画面を、演者を、物語を放棄してしまうのではないのか。

しかし最大の問題は事実や歴史に争い切れなかった事であろう。
もっと韓国映画みたいにエグザジュレーション美学を大事にしても良いのでは?と
toshn

toshnの感想・評価

4.0
3時間という長さを感じさせない傑作。
未知だった女相撲の世界の描写は迫力十分。
木竜さんも韓さんも大西さんも他の力士もみんな素敵だ。一方でギロチン社は学生運動の延長のような軽さにやや不満が残る。メインメンバー以外は後半ほとんど出てこないし、官憲との衝突にも緊張感が感じられない。
ただ一見何の接点も無さそうな2つの世界が絡み合って展開するストーリーは素敵だった。
また見てみたい。
自分のことを尊重して守ってくれる人もいるのに思い通りにいかないからって暴力…やだー
実在の人物、大正のアナーキズム。不平等、男女差別、朝鮮人、圧倒的な熱量、それらの怒りとか信念とかのベクトルの空回り。そこに女相撲。戦争という時代の中で、私たちは何を見つめてきたのだろう。正義ってなんだろう。立場ってなんだろうと感じました。
梅村

梅村の感想・評価

4.5
大次郎の「俺なんて何やったってダメなんだ」って言うシーンが、切実でグッときた。
「宮本から君へ」でも思ったけど、泥酔して寝てる間に重大なことが起きてるのに気づけないようじゃ、革命なんか無理でしょって思っちゃった💢起きろ💢

信念に基づいた行動が、反社会的になることもあるだろう。
今の社会は、ぬるくない人生をやってきた人たちの歴史の上に成り立ってるんだよな。重みを感じる。すごく良い映画だった。
れ

れの感想・評価

3.0
ぜぜ監督の不思議な世界観に圧倒されっぱなし。すごく長い時間、映画を観ていたような錯覚をする。
青と黒

青と黒の感想・評価

3.9
なんか良かった。登場人物も多く前半は難しかったが後半は人数も絞られてわかりやすい。女相撲の真剣さに痺れた。色々な複雑な事情で集まってきた女性たち。それに引き換えギロチン社の男どもの適当さよ。でもそんな描き方も良い。個人的には渋川清彦が良かった。それにしても女性にとっては嫌な時代だったな
上旬

上旬の感想・評価

4.2
これは素直に傑作なんじゃないか。アナーキスト達、また女相撲の力士たちや興業主、勧進元などに至るまでちゃんと人間として描けているのが素晴らしい。

凄まじいエネルギーでありつつ、「こうでしか生きられなかった」人々の悲哀というか、やるせなさを随所に散りばめることで一筋縄ではいかないようになっている。

まずよくこんなテーマで作れたなって思うし、女相撲という存在を知ることかできただけでもよかった。

しかしこの作品をよくしている最大の要因はプロダクションデザイン、美術、衣装、色彩設計というビジュアル面だと思う。当時の風俗をリアルに写し取りつつ、どこか白みがかった画面がそこはかとないレトロ感を醸し出す。戦後日本のどこか色褪せた感じがとてもよくでていた。

思想がどうこうではなく、それぞれの生きざまの救いのなさが胸に染みる。
ザン

ザンの感想・評価

3.8
今ではゆいPを思い浮かべてしまう女相撲だが、土俵上は結構本気の格闘技魂だ。反政府主義者ともかかわり、民族問題、天皇崇拝、DVそして恋愛と波乱に満ちた当時の生きざまうかがえる。東出の性病には何故か納得。
凄まじい映画だった、

事実として知れて勉強になった、
平等や自由、言論と表現、力、

私達は考えるのを止めてはいけない
自分の身体を全力使って強く進みたいな、

そう思いました。