人たらしで遅刻魔、キレられはするけど嫌われはしない自由すぎるティンパニストの人物像は何となくフェリーニっぽい。休符の間に飲み会にまで出席していて感心した。ケルアックの友達のニールキャサディについての…
>>続きを読むこれは傑作。サフディ映画特有の忙しなさは、実はこの映画が起源なのでは、などと勘ぐってしまう。その忙しなさは、グルジアの様々な場所を見せたいという欲望と相性が良い。調子のおかしな人・ギアは、都市の多様…
>>続きを読む時間は平等で、良き人にも悪き人にも等しく一日24時間しかないけど、一日をまるで48時間か72時間分生きようとした男の話。きっと彼はもう疲れ切っているんだろうな。でも、生きている限り、きっとそういう風…
>>続きを読む最初から最後まで軽躁の映画。長い長い休符のあいだにオケを抜け出しまた大急ぎで戻ってティンパニをキメる男を手助けし「今日こそは間に合わないかと思ったよ」と握手を求める楽団員たち。バブルっぽい。男がふわ…
>>続きを読む日本だったら確実に「発達に障害あるひと」認定されそうなタイプだけど、ここでは憎みきれない愛されキャラ(とはいえもちろん怒っちゃう人もいる)で、あっちこっちで約束したり忘れたり口説いたり歌ったり(通り…
>>続きを読むかねがね私は、オーケストラの打楽器奏者(ティンパニさんやシンバルさんやトライアングルさんたち)が、自分の音の出番じゃない時にどんな思いで暇を持て余してるのかナーと気になってた。
一つの仮説がこの映画…
八方美人(多分ADHD)な男の1日。膨大な場面転換と知人達。過密な約束を軽薄にハシゴしながら、仕事もナンパもこなす姿は楽しそうであり辛そうでもあり。女にも男にもモテてて、困った局面は音楽で解決。無言…
>>続きを読むギアが医者の友人に言う「ずっと忙しいが何もしていない。静かな場所は落ち着かない、騒がしい場所は苛立つ」というセリフが、全体の気配を伝えている。シンフォニーの最後にステージ裏から現れてティンパニを叩く…
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