伊丹十三の七作目。
伊丹十三の死生観、人間観の反映された作品。
現代ではおそらく当たり前となっている、がんの告知、所謂インフォームドコンセントは、当時は意見が割れていてケースバイケースだった。
告…
丹波哲郎の大霊界
カプコンゲームの大魔界村
当時、僕が夢中になっていた
「大」がつくものをフィードバック
してしまうのは何故だろう。
死にたいする単に恐怖を描く物語とは違い
死を通して見つめる…
三國連太郎演じる映画監督が癌となり、なりふり構わず生きようとあがく
老人と振り回される医師、看護婦、妻、愛人、仕事仲間。
憎めないキャラクターたちをコメディ仕立てにし、
「生きるとは、死とはなにか」…
セリフのいくつかは、やはり心に刺さったけれども。
やりたい放題の糞野郎でも私にとってはかけがえのない男なの、と涙する妻と愛人。そういう女の描き方がワンパターン。性欲に次ぐ性欲。そして性欲。気持ち悪く…
強い風に吹かれる緑の木々の映像で幕を開け、ラストも同じ映像をバックにエンドロールが流れる。
終わりのある人生を楽しむという円環構造となる物語。
キャラクターが憎めず、説教臭くないため素直に心に残りま…
伊丹十三版『生きる』と言ってもいいのかもしれない、人の死に向き合うコメディ作品。
主人公(映画監督・俳優)が癌に冒された作曲家の映画を製作していくので、彼本人と役が次第に重なっていくところが面白いで…