「赤いやかん」を見るために鑑賞、色使いがまんまカウリスマキ、というかカウリスマキがまんま小津
彼岸花、どこかに出てくるのかなあと思ってたけど、実は最初から最後までずっと出てきてたんだね、Agfa …
「ザ・昭和」
小津安二郎監督の初カラー作品である。ドイツのアグフア社製のフィルムを選んだ理由が、「赤がきれいだったから」というもの。映画をよく見ると、どのシーンにも必ず赤いものが写っている。茶の間…
年頃の女性の結婚や恋愛に関して、他人の娘に対しては物分りが良いが自分の娘に対しては厳しいという、どこにでもいそうな中年男性を描いた、小津安二郎監督初のカラー映画。里見弴の原作を元に、野田高梧と共同で…
>>続きを読む娘の結婚になかなか賛成できない佐分利信の話。低い声がかなりいい。
深夜の大衆中華で友人の娘に会って話を聞くシーンがあって、彼女も父に反対して家を出てバーで働きながらピアノ弾きと付き合っていて、ピアノ…
これも娘をヨメにやる親の寂しさを描く映画かと思いきや、意外にコメディ仕立てで笑えた。田中絹代は能面のような印象の謎の女優だったのだが、浪速千栄子と会話している田中絹代はなかなかに愉快を感じているよう…
>>続きを読むこの平山のような男、昭和の頑固親父なんていいますけど、今でもぎょうさんおりますやろ。あんなん一人前の大人やあらしまへん。日本の女の人がようお世話しはるもんやからなーんもせんとふんぞり返ってますけど、…
>>続きを読む小津映画初のカラー映画。以前国立フィルアーカイブで「浮草」を本来のアグファカラーに修正した上映があって観に行ったことがある。本作放送もアグファカラーなのだが緑が結構発色良く、本来の沈んだ緑ではなかっ…
>>続きを読む小津作品の中では『東京物語』に次いで好きな作品かも。娘の結婚が自分の決めた通りにならない頑固封建オヤジ佐分利信がどんどん外堀を埋められ、行き場のない寂しさをコメディタッチで描く佳作。同じ境遇の笠智衆…
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