テオ・アンゲロプロス監督作品。
ハーヴェイ・カイテル演じる主人公は、バルカン半島最初の映画作家マナキス兄弟の失われたフィルムを求めて旅をするが・・・という話。
青みがかった灰色的色調が主となった画…
ハリウッド映画にかぶれまくってた20歳の頃の僕を「世の中にはこういう映画もあるぞ!!」とビンタしてくれた映画。それからヨーロッパ映画の時間の流れ方とか、映像美に一気にハマった。
なんかもう、アンゲ…
過去の出来事はすべての時間の層にわたりそれ自身のために保存されている。だからこそ、現在=過去において老人への生成と子どもへの生成が同時に起こる(家族の再会シーン)。家や建築物と道路の関係についての省…
>>続きを読むアンゲロプロス監督鑑賞2作目。幻のフィルムを求めて旅をする映画監督をハーヴェイ・カイテルが主演。舞台はギリシャからアルバニア、現北マケドニア、セルビア等を通り紛争下セルビア・ヘルツェゴビナへ。長回し…
>>続きを読むカンヌ国際映画祭でエミール・クストリッツァ監督の「アンダーグラウンド」に惜しくも破れ、パルム・ドール受賞を逃してしまったようだが、これはタイミングが悪い(相手が悪かった)としか言いようがなさそうだ。…
>>続きを読むー「天地創造で神はまず旅をつくり
次いで懐疑が生まれ
郷愁が生まれた」
→このカットは5回戻してみた 友人との再会
“あなた赤ん坊のようにねむってた
ー待っていてくれるか?
故郷を愛せないのは悪い…
むずかしい世界観。
冬のユーゴスラビアの霧に覆われた鬱蒼とした世界はいつの時代も変わらないけれども、少年時代ら解体されるレーニンの像、そして内戦が進むボスニア、失われたフィルムとは対照的に移り変わ…