「彼女を言葉で逮捕できても火刑にはできない。裁判には弁護人も助言者もいないからだ。」
足元、手元、そして視線。特に、処刑台まで歩くところで足元だけを映すシーンは秀逸。また、彼女が「いなくなる」ラス…
ブレッソンは本当に手と足が大好きだしよく覗く。ほぼ同じようなシークエンスが60分ほど続いてるかのようになのに、同じに見えないショットがすごすぎる。鎖で足を繋がれているジャンヌのショットが何度も羅列し…
>>続きを読む徹底的に冷酷なキャメラがうつす
徹底的に冷静な芝居
狂って流れる涙ではなく
なにか押し出されるように流れる涙
手元に移るドキュメント
彼女は燃えてどこにいったのか
彼女を燃やした罰は消費されたのか
…
ブレッソン監督版のジャンヌ・ダルク裁判を観た。
ほとんど説明の無い潔いほどの簡略表現、胸にビシバシ突き刺さるジャンヌの台詞。
こりゃ難解。さすがブレッソン、安易な理解を拒絶してます。
ドライアーの「…
このレビューはネタバレを含みます
ロベール・ブレッソン監督作品!
ジャンヌ・ダルク作品はリュック・ベッソン作しか観たことありませんでしたが、なんとなくどんな女性かは理解してました…
本作は、またまた淡々と裁判の再現がなされていき…
【ブレッソン、ジャンヌを裁く】
ドライヤーの『裁かるるジャンヌ』では、審問官たちの心の悪を投影した顔面と、ジャンヌの大きな瞳から流れ落ちる大粒の善なる涙へのクローズアップを対比させ、10:0でジャン…